閑話: 訓練
bar カナタ
こんにちは、ミチガゲです。
勇者の一人、〈賢者〉事トモ師匠の1番弟子でjokerという新生ヤマト政府勇者直下軍の特別コードを持っています。これからあなたも私の下で働いてもらうのですが・・・。
え?ギルドに登録しているならギルドランクを教えてほしい?
傭兵ギルドではSランク傭兵です。
え、?訳のわからない称号よりもそっちの方がすごいんじゃないかって?
何言ってんすか!?こっちの方が重要に決まってます!
それに何かかっこよくないっすか、joker?
響めっちゃいいす!
あっと、そろそろお仕事モードの入らないと。この口調は師匠に直せと言われたんすよね。
今日の予定?ああ、傭兵ギルド新ギルマス サラさんの就任式があるんでした。
え、?そういえば何でもとBランクの僕がそこまで強くなったか知りたい?
・・・まあ、いいですけど。ちょっと、話長くなりますよ?
※※※
確か始まりはダンジョン集中強化合宿という名のレベリングだった。
いる場所はモンスター・魔物はそこそこ強い崩壊寸前のダンジョン。
その強化合宿に弟子入りして1週間足らずだった自分と妹それとほかに自分のパーティーを組んでいる仲間や新参者の若い傭兵も駆り出されてた。
そこで目にしたのはレベルと実力が全く合わないSランク冒険者の動きをする一桁レベルの人たちがいた。
正直、僕は目を疑った。・・・いや、来訪者は特別な人が多いと聞くがこれはどう考えても異常だと。
それを察してか、師匠はこう教えてくれた。
「元の世界にレベルなんて芸念は存在しなかった。しかし、みんな技術は持っているんだ。それぞれが元の世界で生きるためには何か身を守る手段を持たなくてはいけなかったからね。・・・まあ、自分やロビン、テン、スーは本来こんな年に似つかわしくないものだがね」
そういった師匠目はとても悲しそうであったが、この状況で役立てくれているのがせめてもの救いだと笑ってくれた。
それからしばらくするとボス部屋の前になって休憩に入った。
・・・いや、おかしい。なぜこんな短時間でボス部屋に到達できるのか?
今は女子陣と男子陣によって分かれて汗を拭いたり服を着替えたりしている。
師匠たちにはマジックボックスを超える特別な収納魔法があろうそうで急で準備不足だった自分たちにいろいろとくれたりもした。
そんな中でも驚いたのが師匠が料理ができるということだった。
しかも材料は魔物。
魔物は一般的に臭くてまずくて食いにくくて、調理に時間のかっかるものというのが一般的だ。
しかし、出された料理は普通の動物と遜色のないものだった。
しかも・・・うまい。そしてないより驚いたのが魔物の食事をとり続けるとレベルが上がっていないのに筋力や瞬発力、洞察力が向上したのだ。
師匠いわく、魔物の肉にはその個体の生前の肉体的経験値が詰まっており、倒した際の魔力的経験値とは別に肉体的経験値という特別な強化方法らしい。
そんな珍しい知識を教えてもらっている中、師匠の仲間の一人サラさんがこんなことを師匠に聞いた。
「この魔物のあまりはどうするの?普通討伐部位とか言ってギルドに持ってくと換金してもらえたりするよね?」
すると、師匠が待っていましたといわんばかりに笑ったように見えた。
「ミチカゲ、お前ランクは?」
「え、?Bランクですけど?」
「そうか、じゃあこれらを持っておまえら早急にランクを上がってこい」
「「え!?」」
そう言えたの自分と妹だけで、他のみんなは大の字になって寝ているが驚いてはいるようだった。
「・・・なんだその顔は?まあ、これはこのボス戦を終えたら一仕事してもらうお前たちへの前金だ。まあ、最高でもAまでしか上がれんだろうが...まあ些細な問題だな」
師匠はそう言って休憩終わりといって装備を身に着け始めた。
それを見て全員大急ぎで装備を付ける。これには理由がある。
今は師匠たちがいるからいいが、本来のダンジョンでこんな休憩はとれない。
その罰として一人で魔物の集団に行かされたり、師匠やその仲間の人と1対1させられたりさまざまだが…どっちもやりたくない。だって、間髪入れずに先に進むからだ。
「そこの二人遅かったな」
その言葉に僕たちのみがこわばりそういわれた二人は涙目だ。
「はは、そうおびえるな。まあ仕方ねえよ。じゃあ、特別授業をしてやろうか?お題は『レベル250』」
その言葉に僕たちは何を言っているのかわからなくなる。
レベル250といえばあらゆる種族の第一成長限界地点だ。
「これから見せるものは、お前らが目指すものだ。ちょっとステータスを見てみろ」
「「「「え!?」」」」
僕らは目を疑った。なぜならそこに映し出されたステータスは驚愕すべきものだからだ。
ネーム:ミチガケ 〈ハーフヒューマン〉 Level:25→65
ジョブ:剣士→魔道剣士・暗殺者
スキル:剣士系スキル〈保有4→12・選択スロット数0→25〉暗殺系スキル〈保有0→6・選択可能スロット数0→32〉碧魔法ランクG→B。
この上がり方は異常だった。
しかしレベルアップによる酔いが来ないことを不思議に思うっていると師匠が「それを感じさせないほど疲労させた」と言ってきたので今までの無理な罰ゲームはこのための布石ということを今知った。
それと同時に恐ろしい人だと思った。
ならばこの人とたちのレベルは今一体いくつなのか?
レベルはしたらしいがそれすら怪しいがステータスボードは見せてもらって下なのは知っている。
しかし、ここまでレベルアップした私たちでもまったくかなわない。
ならばこの人たちの力はどこからきているのか。どうしてそんな体を動かせるのか?
この人たちの力の底はどのくらいなのか気になってしまった。
「いいね、その顔。より高みを座すために深淵を覗き込む冒険者の顔だ」
師匠は小さくそういったのが聞こえた。
「よし、じゃあ俺らの力の一端を見せてやる。テン・スー・自分で行く」
「はいはい、いってらっしゃい」「トモ君、無茶はだめだよ?テンとスーはトモ君を攻撃しないようにね?」「おお、久しぶりにトウシンのお出ましか!」「みなさん、これからの戦いは遅らう一瞬ですよく見ておいてください」
師匠の仲間の皆さんがそういって僕たちに飲み物を渡してくる。
それを飲むと不思議と体が温かくなり力がわく。
「体力回復したな?気絶するんじゃないぞ〈アカウント・チェンジ〉!」
そういうと師匠からだが別の何かに代わってゆくように光にのまれてゆく。
それから僕はこの世界の最強の一角の片鱗を見たのだった。
※※※
こうして僕たちは師匠背を追って・・・
え?その訓練自分も受けるのかって?あたりまえじゃないか!
あ、ちょっと待って。逃げないで
・・・『ぎゅー』(ひもで縛る音)
もう、にげちゃダメだよ?ちょっと、性格変わるだけだから。
それに君は直した方がいい性格の人らしいから鍛えがいあるな~
そういってミチカゲは音もなく彼を連れて消えるのであった。




