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欠けし者達の異世界建国記 ~目が見えるとはすばらしい~  作者: othello
第一章 召喚と新たなる国
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№11 第一段階終了 ~動き出した伝説~

 

 それから2か月がたった。

 傭兵ギルドの上位傭兵集団をちょうき―――説得後、以前から進めていた諜報活動に力を入れ始めた。

 情報は力だ。形はないのに価値がある。

 最も消費期限が速いが最も軽くて種類豊富な商品だ。

 そうそう、諜報と言えば一番ロビンの部下が優秀だった。

 元義賊だけあり、配下は隠密必須。彼らには国境を少し超えたところでの諜報活動(レライト配下のエルフと共に商人に化けてもらい、情報収集)をお願いした。けれど人数は双方30人とし、その国常識から噂話まで辺境で手に入るだけの情報すべてをお願いした。

 さて、戦闘もこある程度こなし、即戦力だったがそれを30しか行わせなかったのには理由がちゃんとある。僕の召喚したダークエルフの数名と共にこの国の諜報機関設立の為に手伝ってもらった。…正直、諜報で眷属を使う事に僕は反対だった。

 正直に言うと手札がなくなる。

 ダンジョンに向かいとなるとレイド級がいるのは歴史により証明されている。現状でプレイヤーは8人。

 これはかなり絶望的だ。

 しかし、MPCが戦闘に参加できるとなれば話は別だ。


 この世界は奴隷制度がこの元帝国と隣国クロトデア王国はあったようでこの国では臨時政府を作り、撤廃するように動いている。奴隷はこれから給金支給の寝食をつけことを命じ、無理ならば国が買い取ることにした。資金は、前王が溜め込んでいた宝石を他国での諜報活動しているエルフに持たせ、豪商との顔繋ぎもあわせて売り込んで資金してもらっている。

 その奴隷を用いてこれより精鋭部隊を作る予定である。

 隠密で言えばあとはシズクの部下の忍者もいたのだが、彼女には別の人たちを呼んでもらっている。


 それがこんな大革命を起こすとは思ってもいなかった。


 それからさらに1ヶ月後。僕たちの存在も区内に広まりつつあった。

 そしてここは、王城の執務室。そこには机を並べて書類に目を通す二人の姿があった。

「そう言えば、トモ」

「うん?・・・ホシカ、疲れた?」

「ちがう・・・ちょっと聞きたいんだけどさ、私の作った宗教をこっちで広めるのはいいだけどさ、・・・広まりすぎじゃない?」

「・・・それは思った。まさかselect・gardenと同じ現象が起こるとは思わなかった。しかも―――登録制とはいえ、国教にしちゃったし」


 満月教―――select・garden内の三大宗教の一つで教祖は倭国巫女姫...つまりシズクだ。

 教えは「みんな仲良く、元気にあそぼー!」。


 …正直ふざけていると思った。


 しかし、これのすごいことには瞬く間に倭国に広がり、戦闘凶の集まりと言われた倭国を統一したことにある。

 どういう事かと言うと、簡単に言えば戦争がスポーツになったのだ。

 現代社会において戦争の変わりに国家間で行われる戦いはスポーツだ。

 これをただ向こうに取り入れただけ。より正確に言えば、場所を用意し、教える人を育て、デモンストレーションをし、その近くで露店を出し、その金でさらに土地を買って競技場を作るという循環を作り出したことだ。

 また、始めたのがその教団と言うことはその競技の経験が長いのも必然的にその教団チームとなるわけで、かっこいい人やかわいい人はファンが付き、関連商品がさらに売れるのだ。

 それに加え、現代社会の魔王の娘の詳細に加え、その娘がゲーム内で育てた商人歴何百年となるエルフ(半数は国外の為30名)の監督による商売により、国の景気を回して新政権に好印象を持たせながら建て無しを測った。

 また傭兵ギルドのトップをサラに据えて傭兵を国家の予備軍つまり現代風にいうと警察として雇用することを提示、安定した給金を求めたベテランを多く(ちょっと細工もした)手に入れ、騎士や戦士にあこがれた新人教育も兼ねて各地に派遣。認識しきれていなかった傭兵ギルドも無駄を省き、すべてを傘下に収め、ネットワークを再構築。ダンジョンの情報をいち早く確認できるように再構成した。

 傭兵は双龍の二人の眷属でパーティーを組ませ、期待の大型新人としてあおる風潮を流した。正直、この国から野良の傭兵をなくしたいがそれでは他国のギルドとの連携がうまくいかないので、これは大規模修正を行うことにした。

 これにより国内の治安の改善ができた。

 ・・・そしてこれらを行うにあたって、大きな問題が残っていた。


 宗教浸食により他国が臨時政府ではなく、きちんとした交渉相手である正規の政府の設立を求めたのだ。


 これによりヤイチは予定通り、この国の王―――にはならず、現代日本の天皇と同じく国の象徴としての地位とし、臨時の国家元首とした。

 その後、きちんと建国式を行ったのだが・・・

「私はこの国を人によって統治させるつもりはない。この国はこれより法によって統治される。これならば、王は必要ない。ゆえにわれはこの国の守護者となろう。これからは、才ある者こそ上に立つ社会である!そしてこれから我々は、いやこの国は無能を認めない。・・・いや、無能と自分を偽る心弱きものを認めない。無能ではないという者は声をあげろ。我はその声のもと、君たちの長所を見つけ、我々とは違った強者にしてやろう!己が心に叫べ、何ができるかを、何が得意かを。それを見極めるのは汝らではない。国を導くわれらである!」

 彼がテンパってカンペの太字しか読まなかったので慌てて僕がフォローをした。

 しかし、一方的であったがどうやらその演説には確固たる意志がこもっており、弱った国民の心に響くだけの迫力があった。むしろ、その部分しか読まれなかったことでその言葉は人々の心に刺さり、人心掌握のカリスマ『英雄』と呼ばれ、その言葉を翻訳する僕は噂通りの賢人として『賢者』と呼ばれるようになった。

 ロビンは常にヤイチの後ろに執事として控えていることから『バトラー』(昔の王国を陰で操っていた美青年執事の名前らしい)と呼ばれている。

 ちなみにホシカは、満月教で巫女姫さまと呼ばれているのでそのまま『巫女姫様』。

 サラは悪酔いした傭兵を一掃したのと、傭兵ギルドを立て直した(実際は僕が)ので、男女問わず『御姉さま』又は『姉御』。

 レライトは国内の小中規模紹介をまとめ上げ、舐めかかってきた豚を返り討ちにし、潰して特別な部屋で改心させたことから『妖精』。

(妖精に魅入られた人は次の日、性格が変わるらしいことから来ている)

 スーとテンは常に城下を駆けまわり、あそびながら人助け、不良つぶし、お手伝いをしているお礼を言うと笑顔でどういたしましてと返してくれることから「天使だ…」と誰かが言ったのを採用して『双子天使(ツイン・エンジェル)』と呼ばれ子供体のお助け団なる組織を作っていた。

 また、来月から行う保育施設兼学校の前進である青空教室の教室長も務めてもらい、年下の子の面倒を見てもらっている。


 こうして僕たちの顔出しは終わった。

 しかし、この顔出しではひとつだけ工夫をさせてもらった。

 サラ、テン、スー、ロビン以外のメンバーはアカウントチャンジ状態で登壇したのだ。

 ヤイチはその方がどうが入ってかっこいいからと理由だが、それ以外は普通の体で外に出る用の時に動きやすいようにだ。

 もともと向こうの方が有名になったホシカとレライトはその方が平時にも気を遣わなくていいといってすぐに了承してくれた。

 こうして建国はかなったがこれからは、他国との付き合い方を考えて行かなくてはいけない。一応は下準備は着々と進み、裏で他国に赴いたりはしているが・・・もっとも重要な案件を早く解決しないことには―――この国が亡ぶ。

 しかしこれは同時にチャンスでもある。…いかに計画通り、事が進めるかが重要だ。

 さて、これからいそがしくなるな・・・。


 青々とした空のもと、大和の建国はなった。

 しかし、のちに覇王ヤイチはこの日をあらしの前の静けさとはこのことか・・・と悔しそうに思い出したという。


 そして・・・やがてこの国を舞台とした大きな物語の歯車は動き出した。

 運命は彼らを何処へ導こうとしているのか、彼らはしらない。

 ただ、彼らは前に歩く。地球では使えなかったものを使って・・・



 そして運命は待ちわびる賢者の予想をも超える最初にして最大級の試練を準備しながら





一旦ストックに入りまーす。

おそらく次は週末に

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