表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百鬼絢爛(骨組み版)  作者: 赤良狐 詠
守り続ける者

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/55

後日談 黒木紗理奈の証言

 事件が解決したその日の夜から私は水木神社にお世話になりました。荷物はとりあえず二日分を持って……。


 凜さんも麗さんも優しくて……先輩も普段通りに接してくれてました……私はそれが……何か嫌でした……。


 美鬼ちゃんは私と話してくれません。避けられているようにも思いました。こうして、宮部家の生活が始まったのです。


 次の日の学校に行くのが怖かったのを、思い出しました。何よりも、瑠美ちゃんに会うのが……怖くて……嫌で……。


 学校に行く道を行く足取りが重たくて……重たくて……。でも、その日から瑠美ちゃんは学校に来なくなりました。私に瑠美ちゃんがどうしたのかって聞いてくるクラスメイトもいましたが、私は誰とも話したくなくて……早退しました……。



 それから……それから……あの……すみません……。


「涙を拭いてください。この鏡はその時を追体験させてしまうので、申し訳ありません。ここで一旦休憩しますか?」


 いえ……大丈夫です……美鬼ちゃんの為です……続けてください……。


「……解りました。では、また鏡を見てください」


 はい。


 ――紗理奈が鏡を見つめていると、紗理奈の額から青白い糸のようなものが鏡に吸い込まれた。やがて鏡の表面が水面のように揺れ始め、激流のように溢れ出し全てを包み込んだ――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ