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煙丸 中吉の一日  作者: やおたかき
29/33

JLFは誰?

 俺は、思い切ってその話題を口に出したのだった。

「実は、白川さんから、お前のお兄さんの話を、聞いた」

「君は、君さ……」クスリ、と笑んだようだった。

 俺はさらに勇気を重ねた。

(かたき)は、JLFだろうか」

「……」

 さすがの瑛も、問い、というよりも状況に、沈黙した。俺は言葉を重ねる。

「JLFとはなんだろう?」

「……敵国残党民とも、国内反乱分子とも言われているね」

 一般的模範解答による、相づちだ。先を促される。

「国内反乱分子だとして、いったいなぜ、自国の究極の不利益を企み、また目指すのだろう」

「思想に洗脳させられた。争いに肉親を奪われ、状況に逆恨みした。単にお金に目がくらんだ。エトセトラ」エトセトラ――

「つまり、それは――」

「……」

「誰にでも、可能性がある、ということだ……」

「……」

「ひょっとして――」

 俺は呼吸を整えた。


「この俺が、JLFなのかもしれないよ」

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