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煙丸 中吉の一日  作者: やおたかき
11/33

平家の歴史(1)

 もう少し、お話しよう。

 余裕があればお付き合い願いたい、わが(たいら)家の歴史の話だ。

 戦争のせいもあってか、早婚と若死を繰り返し、代の数としては意外に重なっている。

 記録で確認できる一番古いご先祖が、平家鍼灸術『中興の祖』と呼ばれた、喜兵衛(きへえ)である。この爺さんが当時、すでに毛抜きの術を使っていたことが、記録に残されている。だけど、その術を自分が発明したのか、それともより前のご先祖様から受け継いだのかは、はっきりしない。

 話の便宜上、この喜兵衛を毛抜き師初代とすると。


 初代 喜兵衛(きへえ)  『中興の祖』

 二代 小吉郎(こきちろう)

 三代 一吉(ひとよし)

 四代 吉太郎(よしたろう)

 五代 裕吉(ひろよし)

 六代 平吉(へいきち)

 七代 和吉(かずよし)  『父』

 八代 中吉(なかよし)  『俺』


 となる。

 中でも注目なのが、二代目と三代目だ。

 二代目煙丸、小吉郎。いったいどんな手管を弄したんだか。なんと――

 三島、十五代目銭右衛門、(はじめ)が長女、佐恵(さえ)を、籠絡しちまったんだから、やぁ、もう笑うしかないハッハッハッ……。

 ……ふふん。

 おわかりか。

 つまりだ。

 俺と瑛は、すごく遠いけど。

 親戚の間柄、というわけなのさ。

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