バックス村
こんなに短くて良いのだろうかと思う今日この頃。
10話ぐらいまではこの量とペースで行かせていただきます。
ブックマークして頂きありがとうございます。読んでいただきありがとうございます。
これからもより一層の努力を重ねる所存ですのでよろしくお願い致します。
次回か次回か次回にはペルとレイの秘密の断片が垣間見えるかも知れません。
都市エルダンテから少し離れた森林に2人組の幼い男女が歩いていた。
「なんか流れで出てきてしまったけどこれからどうしようか……」
苦笑いしているレイ。
「私はマスターと一緒ならどこへでも」
「ありがとう。ペル。これからもよろしくね」
「はい、マスター」
少し照れた様子なレイととても嬉しそうなペル。
「とりあえずローランド帝国から出て、商業都市ファーハルトを目指そうと思う。それで良いかい?」
「かしこまりました。しかし乗合馬車などで行かずに徒歩で行くのですか?」
「ああ、徒歩で向かいながら魔物を倒したり野営することによって心身を鍛えるんだ」
「なるほど、さすがマスターです」
大きく頷いているペル。
「おしゃべりはここら辺までにして行くぞ」
「はい、マスター」
そして会話をやめて歩き出した2人だった。
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しばらく歩いていると小さな村が見えてきた。
「マスターマスター、なんか見えてきましたよ」
すごくはしゃいでいるペル。
「そうだな。確かバックスという村だったかな。100人くらい住んでいるはずだ」
「そーなのですか?お詳しいのですね。流石マスターです」
レイを尊敬の眼差しで見つめるペル。
しかしレイは、
「僕には何の才能もなかったからせめて勉学だけは頑張ろうと思ってね…………」
下を向くレイ。
そんなレイにペルは、
「そんなことはありません。レイ様はとてもお優しい方です。それに、それに…………レイ様は……」
何かいいたそうなペル。
「ありがとう。そう言ってもらえるだけで嬉しいよ。とりあえず今日はこの村に泊まろう。ほらいくよ」
手招きをするレイ。
「はい、参りま、っっっ!」
急に慌てて周りを警戒するペル。
不審に思ったレイは
「どうしたんだい?」
と尋ねる。
しかし、ペルは何も返さない。そんな緊張状態は数秒続くとやっとペルは、
「なんでもありません。すいません。では参りましょう。」
何事も無かったかのように歩を進めて村に向かって行くのだった。
しかしペルはなにか考えているようだった。
ペルはどうしたんだろうか?
レイの頭の中はさっきのペルの事でいっぱいだった。