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落ちこぼれ精霊使いの英雄譚  作者: 朧月
第1章勇者の目覚め
2/30

精霊使いの日

9月22日現在、1話から大幅な修正を行っております。

ストーリーは全く変わりません。

今後ともよろしくお願いします。

ある世界の果てに、漆黒と純白の双剣を構えている青年がいた。


「アテナ、ペル! 最後だ行くぞ」

「ええ、オスカー行きましょう」

「はい、オスカー」

「覚悟冥界神ハデス」


「「「神殺し(ウロボロス)」」」


その言葉と同時に2対の双剣は黒と白の膨大な精霊力で溢れそのままハデスを切った。


しかし三人の大健闘にもかかわらず倒しきることが出来ず封印したらしい。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



時は流れ精霊歴2007年。


この世界は人族、エルフ、ドワーフ、獣人、魔族の5種族がそれぞれ別々の大陸に住んでいた。


これは、人族の住むユーラント大陸に住む落ちこぼれな男の子の物語である。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ある大きな洞窟の入り口の前に幼い男女2人が立っていた。


「レイお兄ちゃん今日は精霊使いの日だね!!!」


「うん、そうだね!エリー。実は僕少し緊張してるんだ! もしかしたらこれでお父さんが僕の事を見直してくれるかもしれないからね!!」


「そうだと良いね!!」


精霊使いの日、それは七歳になった子供たちが自分の精霊と契約する「精霊使いの儀」を行う日。


というのも、七歳になった子供が精霊の住み家である祠に赴き、契約するのである。


精霊にはランクがあり上から「神話級」、「伝説級」、「絶級」、「超級」、「上級」、「中級」、「下級」、となっている。


ランクが上がるにつれて精霊の知能も高くなる。


書物に書かれている伝説には神話級精霊は人型をとると言われている。


しかし、神話級の存在は現在確認されておらず、伝説級も7体しか存在が確認されていない。


「お父さんも酷いよね、レイお兄ちゃんの精霊力も精霊ランクも分からないのに落ちこぼれと決めつけて差別するなんて、ましてや四大貴族のランベルト家の長男なのに!」

「しょうがないよ、四大貴族といえばこのローランド帝国の皇族の次に偉い家柄、なのに魔法が使えないんだから、精霊だって……」


この世界にには精霊と契約し精霊力を消費して発動する精霊魔法と魔法力を消費して発動する魔法が存在する。


精霊魔法と比べてとても強力である。しかし魔法力がある人間は10万人に1人かつ才能に依存してしまう為この世界に魔法士は少数しか存在しない。


「お兄ちゃんには武術の才能があるじゃない。それにまだ、精霊の才能はわからないよ?」


「確かに武術の才能は少しあるかもしれない。だけど武術が出来てもこの世界では活躍できない。だから今日の精霊使いの儀、少し緊張しているんだ。」


「そっか、頑張ってね! お父さんに見直してもらうためにも」


「うん、じゃあ行ってくるね!」


そういって足早に洞窟の入り口に歩いて行くのだった。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



どんどん奥に進んでいくレイ。


「なんか暗くて不安になって来ちゃうなー、でも頑張らなきゃ」

と自分を励ましながら進みついに洞窟の最深部までたどり着いたレイ。


そこにはこの世とは思えないほど幻想的な世界が広がっていた。


「うわーー、なんか沢山精霊様がいるー。ここで自分に近づいてきた精霊と契約するんだっけかな」


しかしそこでレイは違和感を感じた。


「あれ……なんか精霊が……逃げていく……」


そう、先ほど悠々としていた精霊たちがレイを見た瞬間一目散に逃げて行ったのだ。


「なんでなんだ?」


その時ふと、何か聞こえてきた


「オ  …ス…カ様?」

「ん? 今何か聞こえたような」

「オスカー様????」

「っっっ!! 確かに今何か聞こえた。オスカーってあの伝説の勇者オスカーの事かな? そういえばこの祠には勇者オスカーの使い魔が封印されているって聞いた事ある気がする。行ってみるか」


と声のする方へ進みだしたレイ。

この時レイはまだ知らなかったのだ。この精霊の住まう祠の奥に進む事は禁忌であるということを。


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