エピローグ《そして戻る【時間】》
さて、もう後日談です。ここで皆様に執筆が遅くなってしまった事をお詫びします。ただ楽しんで頂けなら幸いです。
「おう。ほらデラックスサンドセット」
俺はそう言って、ユキに買ってきた物を渡す。
俺は終わらない空間に、行ったときに、出来たストレスの権化である、白髪はそのままにし、今まで通り登校することにした。
「さすが私の拓斗」
相変わらず、偉そうな態度で言うユキ。
「ああ。俺はお前の物だよ」
俺は少しため息交じりに息を吐く。
「なに? 不服?」
「いえいえ。不服なんて滅相もございません。姫」
不満気なユキを見て、ちょっかいを出す事にした。ユキをお姫様だっこし、座ってから、ユキを膝の上に乗せ、耳元に息を吹きかけながら、囁くように言う。途端に今まで不満そうなユキは、俺の膝の上で顔を真っ赤にしながら、おとなしくなった。
「く、苦しゅうない」
あれから恋人同士になった俺達は、校内であろうと関係なく、イチャつき捲っている。
「さようで?」
俺は前に辰一に、言われた通り、ドSかも知れない。ユキが可愛いので、色々といじめてしまいたくなる、ついこの頃だ。
俺達がイチャついていると、屋上のドアが開く。そして天国から帰ってきたのであろう、辰一と幸香がそこにいた。
「「ただいま。って。あれ?」」
「おう。おかえりってどうした?」
俺が言葉を返す前に、二人が固まる。
「拓斗、下して」
ユキは顔を真っ赤にしながら言う。
「ああ。そうだな。悪い」
「あ……」
俺がユキを膝から下すと、ユキは名残惜しそうに、吐息を漏らす。仕方なく、頭を撫でてやることにした。頭に手を置くとユキは満足そうにする。
「で、おかえり。天国ではお疲れ様」
「「今のやり取りを軽くスルー!?」」
二人が我慢できずに、ツッコミを入れる。
「確かに天国も大変だったけど、そんなことより、今はそのやり取りについて厳重に話さないと、何もできないよ!」
「なんや。そのダダ甘空間! ありへんやろ!」
二人ともツッコミという名の、非難を浴びせてくる。あまり言われ続けるのも、癪なので言い返す。
「そんなお二人も息ピッタリだな」
「「!!」」
「それは……」
「色々と……」
二人がモジモジしだす。
「「ホウホウ」」
俺とユキはその反応に食いつく。
そんな感じで、俺達の人間として、人生が【時間】が戻り、また廻り始めた。




