第四回目《繰り返しの【牢獄】の中で》
いや本当に遅くなりましたが、今日中に完結します。
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ここは地獄だ。本当にそう思う。
俺がどう足掻いても、足掻かなくても、ユキは死ぬ。
時には恐ろしく呆気なく、時には末恐ろしいほど残酷に。何もしなくてもユキは交通事故で死ぬ。
確かに願いボーナスのおかげで、ユキは死んでいないだろう。それで死んでいたら、俺の努力が水の泡だ。
俺は現世から消えたけど、それでも守りたい物を守れたから満足だ。そう思っていた。
だがこの牢獄の様な世界は、地獄だった。
ユキが死ぬと、始業式の日までタイムリープし、戻り、またユキが死ぬと戻る。それが永遠と続くといったものだった。
それにこの世界のユキは何故か分からないが、決して笑わない。
俺にとって、それは拷問だった。
何故ならこの世でもっとも愛した少女が幾度となく死ぬのだ。
見たくなかった。それでも俺は永遠にその光景を見せられた。
どれだけ、距離が離れていても、例え何をしていても、ユキが死ぬ瞬間には必ず、ユキの側に転移され、ユキが死ぬ様を必ず見ていた。
いつかのトラック、殺人鬼、自殺。
ここはきっとユキが死んで進む正常な世界なんだろう。
ただ、それが世界にとって正常でも俺にはとても受け入れられないものだった。
そして俺はその絶望の光景を見続けた余り髪はドンドン白くなっていった。




