第二回《守れない【約束】》
書けたので投稿します。
さてそろそろ物語が動き出します。
あ、ついでに【壺の悪魔に願いを】と同様でストーリーは短めです。
そしてこの日の夜遅くにユキの父親から、電話がかかってきた。
『拓斗君かい?』
「はい。そうですが」
『いいかい。私も混乱しているが、落ち着いて聞いて欲しい』
「はあ。どうしたんです?」
『私の娘、月宮由紀は』
「はい」
『下校中に交通事故で死んだ』
「…………え?」
『トラックに、はねられて、あっという間に逝ってしまったよ』
「えっと……冗談じゃないんですよね?」
『娘の死を冗談で笑い飛ばす父親がどこにいる?』
「ですよね……」
『ついては君に娘の葬儀に…………』
そこから先は、まるで奈落に飲まれた感覚に襲われて、余りよく覚えていない。気がついたらユキの葬式だった。和尚が経を読み、隣では幸香のすすり泣く声と、辰一の悲壮感にくれる顔、重い空気が俺を襲う。気持ち悪くなって吐きそうになった。
葬儀が終わった後、許可が出たため俺は棺桶の前に行き、蓋を開けた。中に安らかに眠るユキの姿があった。パッと見て、生きているのでは無いかと、錯覚する。また俺を脅かすための冗談では無いかと……安易で希望的で絶望的な物を、期待してしまう。しかしそれが、絶望である事に気づいた時、俺は片膝をついて号泣した。
世界を呪った。もうあの休みの約束は果たせない。四人揃って楽しく馬鹿みたいに話す事が出来ない。あいつのまたね、が聞けない。
駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ。
人を、植物を、動物を、無機物を、海を、山を、大地を、空を、宇宙を、世界を、神を、ありとあらゆるこの世の物と者を、この世その物を、
嫌いになってしまう…………。
俺は、嫌いになりたくない。例えどれだけ人が醜い生き物でも、俺は人間を好きでいたい。俺を生んでくれた世界を何が好きで恨まなきゃいけない?
でも、ユキがいない世界に意味なんてあるのか?
大体俺は、なんでユキ一人の事で悩まなきゃならない?
ああ。そうか。
俺は、何だかんだいっても、アイツが、ユキが好きだったんだな。
なら、俺は世界を嫌いになるしかないのか……。
どんな代償を払ってもいい。神様、いるならユキを……月宮由紀を…………。
返してくれ。
俺が絶望しその中で、非科学的な何かを願ったその瞬間、世界が止まった。そして黒い影が俺の前に現れ人の形になる。
そして人の形になったそれは、俺に頭を下げた。
「ああ。どうも。私は【神の使いの神】です。初めまして、時島拓斗さん」




