プロローグ《繰り返す【過去の中で】》
初の恋愛もの!
構想をねる時から緊張しました。
よければ暇つぶしに読んでみてください。
ここは何回目の世界の何月何日だっけ?
ベットから立ち上がり、洗面所に向かい、顔を洗う。自分の鏡を見て、変わり果てた自分の顔を久しぶりに、じっくり見る。
髪は元々美しい黒だったが、いつの間にか白髪が大量に出来て、白と黒が入り混じった気味の悪い髪色をしていた。顔は整っていたらしいが、鏡を見れば分かる死よりも長い時間が、俺の目から生気を完全に奪っていた。目は完全に疲れきっていた。
俺は時島拓斗。まだ自分の名前が、分からなくなるほど、時間を繰り返してはいないようだ。しかし、何度繰り返したことだろう? もう数え切れないほど、繰り返した。何もしてはいけない決まりきった世界で、俺は永遠に出られない時の中に、閉じ込められていた。
覚悟が出来ていたとはいえ、死ねない、変えれない、変われない世界を永遠に見ていると、頭がおかしくなりそうだ。だが俺にもう変えられる力は残っていない。
俺が出来ることは日々を変わらず、過ごすことだけだ。だけど、この世界には足りないものがある。かつて俺が思い寄せた少女は、この世界では二度と笑わない。でも、彼女は現実を生きて笑っている。自分の選択に後悔はないけど、悔いは残る。
彼女の終わりを幾度と無く見て、何度も苦しむ姿を見て、この世界の彼女を助ける事は決して出来ない。でも本当の彼女は生きている。それだけが俺の心支えだ。
だから死んだ彼女を、世界の事象でひっくり返して、生き返らせた俺が、彼女の笑顔をみたいと思うのは、傲慢という物だ。
友はいても、それは本当の友じゃない。ここは偽物の世界。コピーペーストの世界。本物なんてどこにも無い。もう俺が本当の意味であの頃に戻る事は出来ないし、正しい時間に生きることが出来ない。
皆がいる、あの場所には……もう戻れない。




