表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

短編11

作者: 三木拓矢

「死ねばいいのよ。あなたなんて」


「……」


「さっさと死になさいよ」


「……」


「なんで生きているのかしら?」


「……」


「私があなたの事を許すとでも思ってるの?」


「……」


「あんな事をしたのに自分は許される人間だと思ってるの?」


「……」


「自信過剰もいいところだわ」


「……」


「少しは恥を知ったらどうなのかしら」


「……」


「ああ、あなたは恥って言葉自体知らないのかしら?だったら教えてあげるわ。私の精一杯の優しさでね。恥って言う言葉の意味はねあなたみたいな人ってことよ。どう?覚えられたかしら?無理よねあなたごときでは、何十回、何百回言っても覚えられるかどうか不安なくらいだもの」


「……」


「そうやって黙っていればなにか解決されるとでも思っているの?それとも言葉自体忘れてしまったのかしら?」


「……」


「ほら何か言ってみなさいよ」


「……」


「張り合いのないゴミだこと。これなら粗大ゴミの方が遙かにましだわね」


「……」


「あーあ、なんか飽きてきちゃったなぁ」


「……」


「つまんないから今日はもう帰ることにしようかしら?帰ることにしましょうっと」


「……」


「じゃあねバイバイさようなら」


「……僕は」


「ん?」


「……僕は君が好きだ……君が僕をずっと許さないように、僕は君がずっと好きだ」


「あっそう」


「……」


「言いたいことは終わり?」


「……」


「じゃあ今度こそ帰るわ。全くゴミのくせに私の足を止めさせるだなんて死刑では足りないくらいの罪深さね」


「……」


「じゃあね。また明日来るわ」


「……」


「あなた死ぬまでずっと、ね」





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ