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教えてGemiヱもん  作者: 怠けたい


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33/61

33.【雑記】迷兵器か名兵器か――迷兵器が生んだ未来――

前の話でイギリスのパンジャンドラムとイタリアの豆戦車が出たので⋯

日本も2カ国のこと馬鹿にできないんだよなぁ

1.迷兵器と設計思想


* 日本の「桜花」と「回天」:人間を精密誘導装置として組み込む「特攻」思想。優れた既存技術を極限の精神論で歪ませた、狂気の設計です。


* イギリスの「パンジャンドラム」:巨大な車輪にロケットを付け、砂浜を爆走して壁を壊す計画。制御不能で味方に襲いかかる、迷兵器の代名詞的存在です。


* イギリスの「ハボクック」:鋼鉄不足を氷と木材パルプの複合材料で補おうとした巨大空母計画。材料工学で戦略物資の欠乏を解決しようとした、英国流の誇大妄想です。


* イタリアの「カプロニ・スティパ」:機体そのものを巨大な筒にして効率を高めようとした「樽型飛行機」。独創性だけが空回りした実験作でした。


* イギリスの「ステン短機関銃」:鉄パイプを溶接したような構造。「工芸品」としての銃を捨て、戦場で壊れたら捨てる「使い捨て兵器」の概念を先取りした設計です。



2.技術革新によりどう現代兵器に引き継がれたか


* 「桜花」から「巡航ミサイル」へ:人間の役割はGPSや電子制御に置き換わり、現代の精密誘導ミサイルへと昇華されました。


* 「回天」から「重魚雷」へ:人間の追尾は音響・磁気センサーによる自動追尾へと進化。無人での「必殺の一撃」を実現しています。


* 「震洋」から「海上自爆ドローン」へ:ベニヤ板ボートの突撃戦術は、現代の無人水上艇(USV)として復活。安価なボートで敵艦を撃沈する、コスパ最強の兵器となっています。


* 「ステン短機関銃」から「使い捨てロケット砲」へ:安価に大量生産し、使い終わったら発射筒を捨てるM72 LAAWなどの「ディスポーザブル兵器」の思想的源流となりました。



3.民生・他分野に引き継がれたもの


* 「ハボクック」のメガフロートと材料技術:氷こそ使いませんが、「海上に巨大な浮体式構造物を浮かべる」という**メガフロート(超大型浮体式構造物)**の構想は、現代の洋上空港や備蓄基地、洋上風力発電へと繋がっています。また、複合材料の考え方はカーボンファイバー等の基礎理論や、北極圏のアイスロード建設に活かされています。


* 「伏龍」の潜水技術:人間を機雷にする運用は消えましたが、その経験は水中土木や機雷を安全に処理する「機雷処分員」の技術として引き継がれました。


* 「スティパ」のダクテッドファン:樽型の機体は消えましたが、プロペラを枠で囲う構造は、現代のドローンやヘリコプターの静音ローターに応用されています。



4.袋小路:歴史の断絶


* 「パンジャンドラム」:ロケットで巨大な車輪を回して直進させるという物理的不合理は、ミサイルや誘導車両の発展により、あえてその形態を採る理由が消滅しました。


* アンサルド MIAS(自走防盾):兵士が盾を推して進む形態は、個人用防弾装備の進化や、荷運びを担う無人地上ロボット(UGV)へと二極化し、消滅しました。


* ブラックバーン ロック(後方砲塔戦闘機):現代はミサイルを全方位に発射できるため、機体に重い物理砲塔を載せて後ろだけを狙うという発想は、歴史の寄り道として終わりました。



結び:三つ巴の再集結

かつて第二次世界大戦で、それぞれの方向に「迷走」した日本、イギリス、イタリア。

奇しくも現在、この3カ国は次世代戦闘機の共同開発計画**「GCAP」**で手を携えています。かつての狂気、誇大妄想、そして独創性の血脈が再び一つに混ざり合う今。

これが「歴史的英知を結集した傑作」となるのか、あるいは再び「歴史に名を刻む壮大な迷走」へと突き進むのか。その答えが出るのは、それほど先の話ではありません。

あれ?パンジャンドラムもロケット捨ててモーターと電子制御で完成したパーフェクト・パンジャンドラムとして完成できるじゃん。必要かどうかは知らないが⋯


あ、自爆テロで使う自動車爆弾だ!既に蘇ってやがった

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