20.【解説】AI小説の書籍化中止騒動と、出版社が突き当たった「3つの壁」
■騒動の概要
2026年1月、投稿サイト「アルファポリス」が主催する「第18回ファンタジー小説大賞」において、受賞および書籍化が内定していた作品が、後に「AI生成作品である」と判明したため、受賞取り消しおよび書籍化が中止となる事態が発生しました。
この件は、応募時点での規約の曖昧さや、AIを駆使する「ディレクション能力(指示・構成力)」をどう評価するかという議論を呼びましたが、最終的に出版社側は「商用利用の不可」という判断を下しました。
■運営判断の背景:なぜ「作品が面白くても」書籍化できないのか?
この判断は感情論や技術の否定ではなく、出版ビジネスとして成立しない**「法的な構造欠陥」**が最大の理由です。出版社が抱えるリスクは以下の3点に集約されます。
1. 著作権の不在(商品としての欠陥)
現在の法解釈では、AIが生成した文章に「著作権」は認められにくい傾向にあります。
出版社は作者から「排他的な出版権(独占的に売る権利)」を預かって商売をしますが、そもそも著作権が発生していない作品は、他人に無断でコピー・販売されても法的に差し止めることができません。「権利を守れない商品」には投資できないという判断です。
2. 権利侵害リスクの不可視化(地雷の埋設)
AIは膨大な既存データを学習していますが、出力された文章が「どの既存作品の表現を含んでいるか」を完全に検証する手段は現在ありません。
万が一、学習元の作品と酷似したフレーズが含まれており、出版後に著作権侵害で訴えられた場合、人間の作家なら個人の責任を問えますが、AI生成の場合は責任の所在が曖昧になり、出版社が多額の損害賠償を負うリスクがあります。
3. 評価軸の不整合(競技種目の違い)
小説新人賞が求めているのは、文章を紡ぐ「作家」としての能力です。一方で、AIへの指示能力は「編集者」の能力に近いものです。
「F1レース(マシンの性能と調整)」と「マラソン(生身の身体能力)」を同一の賞で競わせることは公平性を欠き、既存の評価システムを崩壊させるため、明確に区別する必要がありました。
【資料】主要Web小説投稿サイトにおけるAI生成作品の取り扱い(2026年2月時点)
各サイトで対応が分かれており、投稿者は自身のスタンスに合わせてプラットフォームを選ぶ必要があります。
■アルファポリス
* 方針: 原則として禁止(特に収益化プログラムやコンテスト)。
* 対応: 規約でAI生成作品の投稿を制限しており、発覚した場合はコンテストの受賞取り消しや、インセンティブの対象外となるなど、最も厳しい措置をとっています。
■カクヨム
* 方針: 条件付きで容認。
* 対応: 投稿時に**「AI生成作品」というチェックボックス**を選択することが必須です。これにより、読者は検索機能でAI作品を除外表示することが可能です。ルールを守れば共存可能というスタンスです。
■小説家になろう
* 方針: 明確な禁止規定はないが、システム的な区別もない(グレーゾーン)。
* 対応: カクヨムのような「AI生成チェックボックス」は存在しません。
* 注意点: AI使用自体は禁止されていませんが、キーワードやあらすじに「AI使用」と自発的に明記することがマナーとされています。ただし、規約上の「自ら作成したテキスト」という定義に抵触する恐れがあるため(単なるコピペ投稿など)、運営判断による削除リスクは常に存在します。
ナンダッテー
この、教えてGemiヱもんは惑うことなき99%AI生成のコピペ投稿です(๑•̀ㅁ•́๑)✧
そのうち消されるかもしれないね。




