たそがれ〜☆95☆夏は何を見てたの?ミ〜
いつかのどこかの遠い遠い星☆ミ
落下して消滅してしまう星☆ミ
そんな終わりに向かう星で☆ミ
落下星人の少女『ナツ』と
落下星犬の『ピーちゃん』は、
昇ることも沈むことも辞めた太陽が照らす。
夕暮れの黄昏時しか存在しない土手で、
今日も一人と一匹で散歩する。
「ワンUo・ェ・oU」
「なぁに?ピーちゃん」
「キュンU^ェ^U」
「❅雪見❆と月見❍と❀花見✿の話?」
「キュンU^ェ^U」
夕暮れの黄昏時しか存在しない土手のオレンジ色に染まる河原を歩きながら落下星犬の『ピーちゃん』は、飼い主の落下星人の少女『ナツ』を見上げて言う。
「ん〜〜、そうだねぇ〜〜……」
何時もの昇ることも沈むことも辞めた太陽が照らす。夕暮れの黄昏時しか存在しない土手のオレンジ色に染まる河原に座って落下星人の少女『ナツ』は優しく微笑んで答える。その額には落下星人の証のピーナツと呼ばれる触角がセンターパートの前髪からピョコンと生えている。
「キュンU^ェ^U」
夕暮れの黄昏時しか存在しない土手のオレンジ色に染まる河原に座り落下星犬の『ピーちゃん』は飼い主の落下星人の少女『ナツ』を見上げて訊ねる。飼い犬の『ピーちゃん』の可愛い額からも落下星犬の証である。ピーナツと呼ばれる触角が生えていて、飼い主の少女『ナツ』を見上げる度に可愛く揺れている。
「夏は見るものが沢山あったみたいだけど…例えば…」
飼い主の少女『ナツ』は、徐に立ち上がって、オレンジ色に染まる河原を歩き思いの外深い大きな川の淵にしゃがみ込んで、肩にかけていた何時も何気にさり気なく持っている青いスクールバッグの中から手作りの枯れ枝の釣り竿を取り出して、河原の砂の上にお絵描きしました。
ーー『☆』ーー
飼い主の少女『ナツ』の後をテクテク可愛く歩いてついて来た飼い犬の『ピーちゃん』は飼い主の少女『ナツ』が河原の砂の上に釣り竿を駆使して器用に描いた不思議な絵を円なお目々をパチクリさせて見て、飼い主の少女『ナツ』に訊ねました。
「Uo・ェ・oU」
「…この絵は、☆を描きました…」
「Uo・ェ・oU!?」
「ふふふ♫そうかも知れないね☆ミ」
飼い主の少女『ナツ』はオレンジ色の土手の河原から思いの外深い大きな川を遠い目をして眺めその水面に反射して浮かび上がる《78》奇妙な数字の羅列を見詰め独り言のように囁いた。この奇妙な数字の羅列は、この落下してゆく星の落下する期日を示している。
「キュンU^ェ^U」
「そう☆ミ夏は星見☆ミ」
「キュンU^ェ^U」
「ふふふ♫☆ミ星見☆ミだね♫」
季節も星も巡ることを辞めた夕暮れの黄昏時しか存在しない土手のオレンジ色の空を見詰めて、遠い、遠い、☆ミ星☆ミへと思いを馳せる『ナツ』と『ピーちゃん』を昇ることも沈むことも辞めた太陽がオレンジ色の夕陽に染めていた。
この落下してゆく星の大気はオレンジ色の砂埃(無数のチリ)により汚染されつつある。このオレンジ色の砂埃(無数のチリ)により汚染された空には朝も夜も無く。何時も黄昏、夕暮れ時しか存在しない。そして、この星からは汚染されたオレンジ色に包まれた黄昏た空しか見えない。その黄昏たオレンジ色の空に浮かぶ奇妙な数字の羅列…落下してゆく星の落下する期日…それしか見えない。その汚染された大気により。この星の植物は、その殆どが枯れ果ててしまっている。そして、この落下してゆく星の川は大きな海へと繋がっているのだが、今、現在、この星の大気と同様に海も汚染され。その汚染された海はー腐海ーと呼ばれている。このはー腐海ーは、深く澱み…コンブを始め海洋植物を枯らしている…そして海がまだ汚染されていなかった頃、海では塩っぱい塩が採れたと言われている。今、現在、海の汚染は進み…塩は採れても食べられないと言われている…。そして、昔々の太古の綺麗な海には魚と言う水生の生き物が生息していて、この星の人々は、その魚を釣り生きる糧としていたと言われている。現在、汚染されたー腐海ーには、魚の生存は確認されてなく。魚は死滅したと言われている。そして魚の他にも海には様々な生き物が生息していたらしい。そして、その海の生き物を収集して、飼育して、展示する施設ー水族館ーが存在していたとこの星の文献に記されている。また、水族館のほかには、動物園や植物園も存在していたと記されている。植物園には色んな花が咲いていて、夏には太陽に向かって咲く✺と言う花が咲いていたらしい。それから┌|∵┘と言う砂漠や過酷な環境の中で葉っぱをトゲに進化させて生えていた植物も存在していたらしいが、今、現在、その┌|∵┘でさえもかれてしまっている。そして、まだ季節が巡っていた頃、春になると❀桜の花❀が咲いていたらしい。今は、一本も残っていない。秋になると✿秋の桜✿が、❁コスモス❁が咲いていたらしい。その✿秋の桜✿である❁コスモス❁も今は、一本も残っていない。
冬になるとクリスマスと言うイベントに✾ポインセチア✾と言う花を飾っていたらしい。クリスマスと言うのは、この落下星と良く似た地球と言う惑星の元々は世界中の人々の平和を祈る宗教的なイベントだったらしいと古い文献に記されている。また冬にしんしんと綺麗に降る❅雪❆を眺める❆雪見❅と言う風流な文化もあったらしいと記されている。秋には綺麗な月を愛でる月見❍と言う風流な文化もあったらしい。そして月見❍の時に食べていたという━❍❍❍月見団子━❍❍❍と言う食べ物があったらしいと古い文献に記されている。また、春には❀桜の花❀を愛でる❀花見✿と言う風流な文化もあったらしく❀花見✿の時に食べていたという━●○◎花見団子━●○◎と言う食べ物もあったらしい。また夏には澄んだ夜空に輝く星を眺め愛でる☆ミ星見☆ミと言う風流な文化もあったらしい。
それから…大気や海と同様に…この星の落下星人達の躰の腐敗が始まり。躰のあちこちに腐敗した✹紫色の痣✹が出現していた。かねてより過激な論争を繰り返していた。落下星消滅論には、二つの派閥が在り。片方は、賞味期限が切れたらそのまま星も消滅すると言う。消滅派。もう片方は、賞味期限が切れたら星が腐敗して朽ち落ちると言う。腐敗派。そして今回の腐敗した✹紫色の痣✹の出現により。腐敗派の説が正しいと立証された。ただし賞味期限が切れたら星が腐敗して朽ち落ちる。と言う仮説よりも思いの外早く始まった腐敗は、この星の人々の躰だけでなく心までも腐食して逝くのだった。そして腐敗が進むと✹紫色の痣✹は全身へと拡がり。軈て黒ずんで身体が腐り朽ち果てると言われている。
また今、現在。落下星犬は躰の腐敗が確認されてはいないが、いずれ落下星人のように腐敗が始まり。同じ運命を辿るのでは無いかと言われている。
そして、落下星人の少女『ナツ』も例外ではなく躰の腐敗が始まり。その白い二の腕には、✹紫色の痣✹がくっきりと浮かび上がっていた……。
この✹紫色の痣✹は、腐敗の経過により打撲傷の様な症状が進んで逝くらしぃ。唯一つ違うのは、打撲傷や怪我等の躰の傷であれば、まだ治ると言われているが、躰の腐敗は治る事は無いと言われている。軈て躰の細胞が再生するのを辞めて逝くからである。そして、躰が朽ちるよりも先に…この星は落下してしまうのでは?と言われている…。
終焉へと堕ちて逝く中で、この星の人達の心もまた酷く醜く痛み…傷つけ合い…何処までも愚かに堕ちて逝く……。
躰に受けた傷よりも心に受けた傷のほうが時に深刻で、この星の人々に絶望と言う名の致命傷を与えていた……。
この星の人々の心の腐敗は止まるこなく進んで逝く……。
大気や海と同様に心も躰も腐り汚染されて逝く……。
そして、今現在、この落下して逝く星には、
落下星人と落下星犬の他に生き物は、生存していない。落下星人と落下星犬以外の生き物は、全て、絶滅したと言われている。そして、近い未来に 落下星人と落下星犬もまた絶滅と滅亡の運命を辿る。『ピーちゃん』と『ナツ』も例外なく滅び逝く運命なのだ。
この星は刻一刻と終わりへと向かって逝く……。
刻一刻と終わりへと向かって、黒ずんで逝く……。
心も躰も枯れ果てて逝く…………。
だけど太陽に向かって咲く、
夏の花✺の様に、
『ピーちゃん』と『ナツ』も滅び逝く最後の日まで、
昇ることも沈むことも辞めた太陽に向かって、
このオレンジ色に染まる黄昏の中を生きて、生きて、
……生きて、生きて、生きて、生きて、生きたいのだ。
滅び逝く最後の日まで、一人と一匹で、生きたいのだ。
砂漠の過酷な環境の中で葉っぱをトゲに進化させて、
逞しく生えていた┌|∵┘の様に、
……強く、逞しく、この滅び逝く世界で懸命に、
……一人と一匹で、最後の最後まで生きていたいのだ。
……例え、儚く散ってゆく❀桜の花❀のような運命でも。
……永遠に共に。……生きて逝きたいのだ。
……花弁が美しく並び咲く❁コスモス❁の花に、
……美しく滅び逝く宇宙を重ねて、
……花のように、儚く散って逝くのです。
……冬のイベントであるクリスマスに飾る。
……クリスマスの花である✾ポインセチア✾のように、
……世界中の人々の平和を祈りながら。
……其れはまるで見たことの無い❅雪❆が、
……儚く溶けて逝くような…そう言う祈り。
……この星の空には、もう綺麗な月は昇らない。
……昇ることも沈むことも辞めた太陽が照らす。
黄昏の夕暮れの空がただオレンジ色に染まっている。
……❆雪❅も月❍も❀花✿も、見ることは叶わない。
……ただ、ただ、星が落下して堕ちるだけ☆ミ
たそがれ〜☆95☆夏は何を見てたの?ミ〜
落下するまで78日☆ミ




