たそがれ〜☆51☆雨上がりには虹が架かるだって☆ミ〜
いつかのどこかの遠い遠い星☆ミ
落下して消滅してしまう星☆ミ
そんな終わりに向かう星で☆ミ
落下星人の少女『ナツ』と
落下星犬の『ピーちゃん』は、
昇ることも沈むことも辞めた太陽が照らす。
夕暮れの黄昏時しか存在しない土手で、
今日も一人と一匹で散歩する。
「ねぇ。ピーちゃん」
「Uo・ェ・oU?」
「前に雨の話したでしょ?」
「ワウUo・ェ・oU」
「雨上がりには虹が架かるだって」
何時もの昇ることも沈むことも辞めた太陽が照らす。夕暮れの黄昏時しか存在しない土手のオレンジ色に染まる河原に座り落下星人の少女『ナツ』は言う。その額には落下星人の証のピーナツと呼ばれる触角がセンターパートの前髪からピョコンと生えている。
「Uo・ェ・oU?」
「そうー虹ー雨上がりの空に架かるんだって虹色にキラキラ輝いて綺麗なんだって♫」
「ワウUo・ェ・oU?」
「うん、虹色」
「ワウUo・ェ・oU?」
夕暮れの黄昏時しか存在しない土手のオレンジ色に染まる河原に座り落下星犬の『ピーちゃん』は飼い主の落下星人の少女『ナツ』を見上げて訊ねる。飼い犬の『ピーちゃん』の可愛い額からも落下星犬の証である。ピーナツと呼ばれる触角が生えていて、飼い主の少女『ナツ』を見上げる度に可愛く揺れている。
「♫虹色はねぇ♫七色なのょ♪♪♪」
「キャンU^ェ^U♫」
何時もの夕暮れの黄昏時しか存在しない土手のオレンジ色の空を見上げ飼い主の少女『ナツ』は、落下星人の証のピーナツと呼ばれる触角をセンターパートの前髪からピョコンと揺らして囁く。
「七色はねぇ♡赤♪橙♪黄♪緑♪青♪藍♪紫♪の七色だって言われているの♡」
「キャンU^ェ^U♫」
「ふふっ♡たくさんだね♫」
飼い主の少女『ナツ』は、何時もの黄昏たオレンジ色の空を…晴れる事も雨を降らせる事も辞めてしまったオレンジ色の砂埃(無数のチリ)により汚染されたオレンジ色の空に浮かぶ《122》奇妙な数字の羅列を見詰め囁いた。この奇妙な数字の羅列は、この落下してゆく星の落下する期日を示している。
「…空が、雨を降らすのを辞めてしまったから…」
オレンジ色の黄昏た空に飼い主の少女『ナツ』は、ポツリと呟いた。
「…この星には、虹は架からないんだね…」
「クゥンU´꓃`U」
「…そうだねぇ…」
「キャンU^ェ^U」
「ふふっ♪そうだねぇ♫」
オレンジ色の空を見上げる飼い主の少女『ナツ』と飼い犬の『ピーちゃん』をオレンジ色の空が見下ろしていた。
この落下してゆく星の大気はオレンジ色の砂埃(無数のチリ)により汚染されつつある。このオレンジ色の砂埃(無数のチリ)により汚染された空には朝も夜も無く。何時も黄昏、夕暮れ時しか存在しない。そして、この星からは汚染されたオレンジ色に包まれた黄昏た空しか見えない。その黄昏たオレンジ色の空に浮かぶ奇妙な数字の羅列…落下してゆく星の落下する期日…それしか見えない。この星がオレンジ色の砂埃(無数のチリ)に汚染されていなかった頃、空からは雨や雪が降ったらしい。そして雨上がりの空には、綺麗に七色に輝くー虹ーと言うものが架かったらしい。ー虹ーは、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫、の七色に輝いていてとても綺麗だったそうだ。今、現在ー虹ーは確認する事ができない。そして飼い主の少女『ナツ』は飼い犬の『ピーちゃん』には、言わなかったが、この星の古い文献には、ー虹ーは、この星の未来を約束する為に神様と結んだ契約の証……。そう記されていた。つまり。飼い主の少女『ナツ』は、オレンジ色の黄昏た空を見詰め思うのだ。ー虹ーが確認できないと言う事は、もう、この星は神様から未来を約束されていないのだと。そう『ナツ』は思うのだ……。
たそがれ〜☆51☆雨上がりには虹が架かるだって☆ミ〜
落下するまで122日☆ミ




