たそがれ〜☆43☆…空から雨が降るんだって…☆ミ〜
いつかのどこかの遠い遠い星☆ミ
落下して消滅してしまう星☆ミ
そんな終わりに向かう星で☆ミ
落下星人の少女『ナツ』と
落下星犬の『ピーちゃん』は、
昇ることも沈むことも辞めた太陽が照らす。
夕暮れの黄昏時しか存在しない土手で、
今日も一人と一匹で散歩する。
「ワンUo・ェ・oU」
「なぁに?ピーちゃん」
「ワンUo・ェ・oU」
「うん」
「ワンUo・ェ・oU」
「うん」
「ワンUo・ェ・oU」
何時もの昇ることも沈むことも辞めた太陽が照らす。
夕暮れの黄昏時しか存在しない土手のオレンジ色に染まる河原を歩きながら落下星犬の『ピーちゃん』は、飼い主の落下星人の少女『ナツ』を見上げて訊ねる。
「…うん…そうだねぇ…元気が無かったら」
「ワンUo・ェ・oU」
「…空から雨が降るんだって…」
何時もの夕暮れの黄昏時しか存在しない土手のオレンジ色の空を見上げ飼い主の少女『ナツ』は、落下星人の証のピーナツと呼ばれる触角をセンターパートの前髪からピョコンと揺らして呟く……。
「ワウUo・ェ・oU」
「そう…雨…」
「ワウUo・ェ・oU」
落下星犬の『ピーちゃん』が広い額からピョコンと生えてる落下星犬の証であるピーナツと呼ばれる触角を揺らして飼い主の少女『ナツ』を見上げ不思議そうに小首を傾げてる。
「…そうだねぇ…例えるなら…空の涙…なのかなぁ」
「ワウUo・ェ・oU」
「…うん…空から水が降ってくるんだって」
「ワウUo・ェ・oU」
「…たぶんね…」
「ワウUo・ェ・oU」
落下星犬の『ピーちゃん』は、晴れる事も雨を降らす事も辞めた。オレンジ色の黄昏た空を見上げ呟いた。
《130》オレンジ色の空に浮かぶ奇妙な数字の羅列は、この落下してゆく星の落下する期日を示している……。
この落下してゆく星の大気はオレンジ色の砂埃(無数のチリ)により汚染されつつある。このオレンジ色の砂埃(無数のチリ)により汚染された空には朝も夜も無く。何時も黄昏、夕暮れ時しか存在しない。そして、この星からは汚染されたオレンジ色に包まれた黄昏た空しか見えない。その黄昏たオレンジ色の空に浮かぶ奇妙な数字の羅列…落下してゆく星の落下する期日…それしか見えない。この星がオレンジ色の砂埃(無数のチリ)に汚染されていなかった頃、空から水が降る事があったと言われている。その現象を雨と言ったらしい。
たそがれ〜☆43☆…空から雨が降るんだって…☆ミ〜
落下するまで130日☆ミ




