たそがれ①〜落下する星☆ミ〜
いつかどこかの遠い星☆ミ
落下して消滅してしまう星☆ミ
そんな終わりに向かう星で☆ミ
落下星人の少女『ナツ』と
落下星犬の『ピーちゃん』は、
昇ることも沈むことも辞めた太陽が照らす。
夕暮れの黄昏時しか存在しない土手で、
今日も一人と一匹で散歩する。
「ねぇ。ピーちゃん。知ってる?」
「Uo・ェ・oU?」
「…この星…賞味期限があるんだよ」
「ワウUo・ェ・oU?」
「…そう…賞味期限」
何時もの昇ることも沈むことも辞めた太陽が照らす。
夕暮れの黄昏時しか存在しない土手のオレンジ色に染まる河原に座り落下星人の少女『ナツ』は言う。
その額には落下星人の証のピーナツと呼ばれる触角がセンターパートの前髪からピョコンと生えている。
「Uo・ェ・oU?」
不思議そうに飼い主の少女を見あげる落下星犬の『ピーちゃん』にも同じ様に広い額から落下星犬の証であるピーナツと呼ばれる触角が生えてて小首を傾げた拍子に揺れている。
「…ほら…空を見てごらん」
落下星人の少女『ナツ』は昇ることも沈むことも辞めた太陽が照らす。夕暮れの黄昏時しか存在しないオレンジ色の空を指さして言う。
「ワフUo・ェ・oU?」
落下星犬の『ピーちゃん』が飼い主の落下星人の少女『ナツ』の指さすオレンジ色の空を見あげる。オレンジ色の空に浮かぶのはオレンジ色の雲と奇妙な172の数字の羅列。
「…あの数字が…この星のー賞味期限ーなんだって」
落下星人の少女『ナツ』は、オレンジ色の空に浮かぶオレンジ色の雲と奇妙な数字の羅列を見上げ呟く。
「ーこの星は、落下する星ー」
「ワウUo・ェ・oU?」
落下星犬の『ピーちゃん』が不思議そうに鳴く。
「ー落下して消滅してしまう星なんだよ☆ミー」
不思議そうに鳴く落下星犬の『ピーちゃん』に飼い主の落下星人の少女『ナツ』は静かに言った。
たそがれ①〜落下する星☆ミ〜
落下するまで172日☆ミ
初の連載作品お陰様で、
2025/8/4(月)のランキング
25位[日間]宇宙〔SF〕 - すべて
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2025/8/9(土)のランキング
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49位[週間]宇宙〔SF〕 - 連載中
にランクインさせて頂きました。
一週間も自作の小説がランクインしたのは、
正直此れが初めての経験でした。嬉しいです。
とても良いスタートが切れました。
有難うございます♡m(_ _)m♡
完結目指してこれからも頑張ります(๑•̀ㅂ•́)و✧