第二回魔法講義の回!です。
はい。勤勉な人と博識な人を見習いたい。そんな私です。リンちゃんです。
今日は休日なのでね、本来なら家でゴロゴロしていたいところなんですけど、約束事があるので外出しなければいけません。約束というのはニーナさんに魔法の講義をしてもらうことです。ミチルちゃんに自衛能力を獲得してもらうためにも必要なことですし、私も独学なので他者から魔法を一応学んでおきたいですし。約束自体は実はちょっと前にっていうか、ミチルちゃんと出会う前に取り付けてたんです。まぁ、急遽人が増えることになってしまいましたが、多分ニーナさんは許してくれるかと思うのです。
…それにしてもミチルちゃんは遅いですね…?そろそろニーナさんの元へと行かなきゃいけない時間なんですけど…部屋からまだ出てこないんですけど…?おかしいですねぇ…準備してくるって言ったの5分前っすよ?あつ、これ、私が早すぎるだけか。普通の女性は準備に時間が掛かるものですものね。ここが純正女子と異物女子の違いってやつなんですね。異物はもちろん私です。
「ご、ごめん‼服選ぶの手間取っちゃって‼遅くなっちゃった‼ハァ…ハァ…」
「ミチルちゃん…やっぱり体力も付けましょうね…そんなに体力なくてよく生きてこれましたよね?」
「ごも…っともで…ハァ…」
「ま、いいや。今日はただの座学ですし、のんびり行きましょ。息が整うの待ちますから。」
「ありがとう…リンちゃん…ご迷惑…お掛けします…」
いや、時間は無いんですけど…まぁ、そこは私の魔法でどうとでも出来るのでね。しかし、地味に私、久しぶりに時空魔法使いますね。空間魔法はアイテムボックス使ってるのでいつも使ってるみたいなもんですけど…日常生活で時空魔法はあんまり使い道無いんですよねぇ。料理を作る時に時短するのくらいにしか使えて無い気がする。私もどこぞのハイな吸血鬼とか…どこぞの完璧で瀟洒なメイドさんだとかのように時を止めて敵を倒すとかやってみたいんですが…使おうと思う強敵がいないんだよね。ま、時止めって男の…違う。日本人のロマンですよね?
到着〜。ミチルちゃんも流石に息が整ったようですね。
「あれ…ここって、あの…ニコラちゃんの宿屋じゃないの?」
「そうですよ?言ってませんでした?今日、魔法の講義をしてくれるニーナさん含む冒険者パーティが宿泊している宿がここの《銀の猫亭》だって。」
「聞いてない。確かに街案内してもらった時にここは通ったけど…そもそも私、そのニーナさん?に会ったことないし…」
「大丈夫。皆いい人ですよ。男性陣はノリがうざい人もいらっしゃいますが。今日はニーナさんお一人にしか会わないので警戒はいらないです。じゃ、心の準備は良いですね?レッツゴー!」
「ちょ、まっ…⁉」
こういうときは強引に行くべき。じゃないと決心がつかないから。残念、ミチルちゃんに拒否権は無いですよ。だって…私がミチルちゃんの腕を引っ張るので♪
コンコン。
「ニーナさん、おはようございます。リンちゃんです。」
ガチャ。
「リンちゃん早いわね。あら、そっちの子は?」
「彼女はミチルちゃんです。私の姉みたいな友人です。その…迷惑かなとは思ったんですけど、彼女も私達と一緒に行動することになって…魔法を使ってみたいようだったので連れてきちゃったんですけど大丈夫ですか?」
「気にしないでいいわよ。新人教育も私達先輩の約目でしょ?後輩に頼られて嬉しくない先輩はいないわ!」
「ありがとうございます。あ、これ、今日のお茶請けにでもどうぞ。」
私はニーナさんに準備していたクッキーを渡しました。
「助かるわ。考え事するのに甘味は大事だし。今日はよろしくね、リンちゃん、ミチルちゃん。」
「は、はいぃ。お、お願いします。」
「大丈夫です。ミチルちゃんはちょっと人見知りで…」
「あら、そうなのね。ふふっ、そんなに緊張しないでちょうだいな。講義なんて偉そうなこと言ってるけど、魔法のお話を聞いてもらいたいだけなのよ。」
「大丈夫です…人が怖いわけでもないですし…ちょっと初対面の人との会話が不得意なだけ…ですから。」
ーーー
ちょっとばかしアイスブレイクを挟みまして…多分ミチルちゃんの緊張も解けたと思われます。
「さて、まずは前回のかる〜いおさらいだけど、人が魔力を行使する方法は2つに別れているの。1つは魔法。これは才能と努力が問われるけど、本人だけの魔法を自由に扱えるの。対してもう一つが魔導。こっちは誰にでも使えるようにするかわりに威力は均一のものになるわ。この2つの違いはまぁ、魔法陣を使うか使わないか、という点ね。魔法陣を使うのが魔導よ。魔法は正直、発動する結果さえ意識できるなら魔力さえあれば詠唱すらいらないのが特徴ね。そして、当人のイメージ次第で発動するから同じ属性の魔法でも完全に同じ魔法は存在しないわ。ここまででとりあえず、質問はある?」
ここまでは私は聞きましたね。ミチルちゃんもなんとなくイメージはついていそうです。
「大丈夫です。魔法と魔導に別れていて、魔法はその人の想像力次第なんですね。あ、魔法って誰でも使えるんですか?」
「いい質問ね、ミチルちゃん!一応魔法も魔導も魔力さえあれば誰でも使えるわ。その証拠に基本的に平民であっても生活魔法は使えるものよ。まぁ、生活魔法は誰でもある程度は同じ結果になるから、どっちかっていうと魔導に寄っているんだけど。魔導が主に活躍するのは日常というより冒険や生産業といった仕事で使うことが多いわね。例えば、冒険者なら、物理攻撃は得意だけど、魔法は得意ではないという人もいるとして…残念なことに魔物は物理が効きにくいものいるし、ある程度は魔法が使えなきゃいけないのよ。その時に魔導が役立つわけ。魔導は使い切りだけど、魔法陣を刻んだ紙を用いて使うの。」
「生産業だと、ポーションとか錬金術でものの分解とかを行う時に使うかしらね。ほら、大抵そういう場合は、作業は統一されていることがほとんどでしょう?だから魔法を使うタイミングなんかもだいたい同じになるから、毎回イメージをわざわざ練るよりも簡略化して消費する魔力量を減らしたほうが生産効率が上がるの。あとは…大衆浴場なんかでも使われているはずよ。大衆浴場の湯を沸かしたりは魔法で補うには広いでしょうしね。」
ヴッ…家のお風呂は普通で見たらそこそこ大きい部類なんですけど…基本は私の魔力で補ってるなぁ…?常に湧き出るようにしたのとか、カビ生えなくしたりとか…私もしかして、人間のふりした化け物説が…?まぁ、化け物でもなんでも良いんですよ、美少女を愛でることが出来るなら。うんうん。
「さて…他に質問は…無さそうね。じゃあこんなところでお次は今日の本題、行くわよ。」
「「よろしくおねがいします。」」
「よし。今回話すのは、『魔法の属性について』よ。さっき、私は魔法は同じ魔法は存在しないと言ったけれど、だからといって魔法の分類が出来ない訳ではないの。というか、魔法の分類をしないと次に同じような魔法を使うのにも苦労するからね。」
まぁ、一応は魔法も学問としても捉えられてはいるみたいですしね。そもそも魔法を学問と思っていなければ【魔導】で誰でも魔法を使えるようにしよう。なんて考えないですものね。それにしても前の時から思ってましたが、ニーナさんってもしかして…魔法オタク的な人なんでしょうか?前回も今回の講義も語っている最中生き生きとしてましたし。
ニーナさんは魔法オタクなんだって。
何も考えずに書いてるとこうなる。分割だお。
次回はせっかくだし、ミチルちゃん視点で語ってもらおうかな。どうせセリフ量はニーナさんが8割占めそうだし。そういうわけでさらばです。(`・ω・´)ゞ




