人の着せ替えほどやっていて楽しいものはない。らしい。
総合評価570、総合PV50,000到達ありがとうございます。こんな初心者の拙い文章を読んで応援してくださっている皆様には感謝してもしたりません。
はい。前世では訪れなかった青春がやって来ているようで有頂天な私です。リンちゃんです。
ふむ。ローガンさんの露店で買ったアクセサリーを腐らせないためにもアンジェさんのお店で可愛い服をミチルちゃんに買わなきゃ…(使命感)
いやしかしね、アンジェさんはどうも着せ替えが好きで堪らないらしい。ですから私はミチルちゃんを差し出して一歩後ろで待機しますけども。人が着せ替え人形と化している様を見るのは楽しいですが、自分も巻き込まれるのはなぁ…いや、着せ替え人形が嫌というよりもどっちかというと着せ替え人形の時間がひたすら長くなりそうなのが嫌なんです。まぁ、人間、基本的に傍観者のスタンスを崩さずに居られるのが一番ですからねぇ。これは前世から一貫している私の考えですけど。
「ミチルちゃん、さぁ、着きましたよ。ここが私がお世話になっている服飾屋です!」
「外観は普通だねぇ。レンガ造りのオサレなお店だぁ。」
…思うんですが、ミチルちゃんってメンタルつよいですよね。意外と。いや、本気で落ち込んでいる様を見たことがないからそう思うだけか?まぁいいや。この様子ならば多少はミチルちゃんで遊んでも怒られは…おん?ミチルちゃんいじめ?違う違う!まぁ、あれですよ。好きな子ほどちょっといじめたくなるじゃないですか?それです。決して小学生男子の気になるあの娘の気を引きたい‼ってあれではないです。ミチルちゃんの気を引く必要性は全く無いのですから‼
「どうも、アンジェさん。今日も服を買いに来ました〜。」
「あら!リンちゃん!いらっしゃい!今日も着せ替え人g…服を買いに来てくれたんだね。ってあら?そっちの子はどなたなの?」
「彼女はミチルちゃんです。私のことを故郷から追いかけてきてくれたお友達です。ミチルちゃん、彼女はアンジェさん。このお店の店主さんだよ。」
「ど、どうもです。」
「今日はこの子の服を買いに来たんです。」
「なるほどねぇ。ふーん。」
早速アンジェさんによるミチルちゃんの品定めが始まってますね。頭の中でどういうコーデが良いのかのシミュレーションが高速で行われているんでしょう。きっと。お?ミチルちゃん、内緒話ですか?
(ねえ、リンちゃん、アンジェさんの目が…なんか怖くなったんだけど…?なんでかな?)
(ヒント。服飾屋の店主で人を着飾るのが好きな人。)
(え、もしかして…そういう事…?)(お察しのとおりですね。グッドラック‼( ̄ー ̄)bグッ!)
(私知ってる。これメチャメチャ、ナガクナル。…私たち一蓮托生…OK?)(No,thank you.)
「よし!ミチルちゃん…だったよね?欲しい服は有る?無いなら是非‼私に選ばせて欲しいの!」
「え…っとぉ…その………あんまり良くわからないのでお任せしても…大丈夫ですか?」
ああ、ミチルちゃん。それは悪手ですよ…。おまかせで…なんて言ったら…一体何時間きせかえ人形にされるのか最早分からなくなりますよ⁉あっ…アンジェさんの目が、爛々と輝いている…さようなら、ミチルちゃん。(無慈悲)
やらかしたって顔ですけど、もう遅いですよ…そ、それじゃあ私はちょっと別の用事を済ませ…あの?ミチルちゃん?何故、私の服の裾を掴んでいるんです?いやいや、私には現状は十分な量の服を家に置いてありますから…ね?…は〜な〜せぇ⁉大丈夫大丈夫!注射でもないんですから怖いことなんてなんにもありませんから!
そ、それじゃ!ああ〜、ミチルちゃんがドナドナされていく…南無。さ、さて。私は少し時間を潰してき…
「あらあら。リンちゃん。一体どこに行くの?ミチルちゃんの着飾った姿見たくないの?」
・・・今 ど こ か ら 現 れ た ん で す か ・・・ ⁉
裏に引っ込んだ筈では…⁉え、なんで今表のドアの前に…
「ついでにリンちゃんも着替えていきましょ♪」
「ハイ…オネガイシマス…」
ふふっ…逃げられなかった…またしばらく着せ替え人形だ…ま、まぁ?お客さんが来れば流石に解散になるはずですから…そんなに長いこと拘束はされないでしょうよ。されないよね?
「うふふフフフ…!自分の作った服を誰かが来てくれるのを見るのってほんとに楽しい‼これだからやめられないのよね!」
ーーー
「ふふっ。今日は来てくれてありがとね〜。個人的にはもっともっと試したいコーデが有ったんだけど…お客さんが来ちゃったからね〜。今日はこんなもので。それじゃあまたね〜。」
…アンジェさんって変なところでハイスペですね…結局拘束されたのは30分程だったと思いますが…2人の面倒を見ながら的確に組み合わせてくるとか…2人合わせても少なくとも30分で10コーデは試されたんじゃないですかね…?
「買い物自体はいいもの買えたけど…着せ替え人形は疲れるね…」
「でしょう?…さっきはアンジェさんに売ってごめんね…」
「良いよ…私も…同じ立場なら絶対同じことしただろうし…」
「「アハハハハハ…はぁ…」」
疲れた…けど、アンジェさんは着せ替えとかいう要素さえなければいい人だし、商品自体も質が良くて頑丈。エンチャントの腕もすごいからまた買いに来ようと思ってしまうんですね。アンジェさんの術中に見事にハマっているみたいです…今回も当然購入ですよ。どんどん服が増えていくなぁ…まだ前に買ったのすら全部着れてはいないのに…
「リンちゃん…疲れたし…帰らない?」
「まだ生活必需品がありますから…もうちょっと頑張りましょ?なんかおやつ買っていいですから。」
「あたしゃ、子供か。…でもおやつは食べたいので奢ってもらいます…いつか返すから。」
「返さくてもいいですよ。私が奢りたくて奢ってるのでね。」
「少女に奢られるJKって構図よ…でもどうしようもないんだもんなぁ…」
私たちは露店で売っていたりんご飴みたいなやつを2つ買ってベンチで休憩しつつ食べたのでした。お次は…ああ。生活必需品です。どうも色々聞いてみるとアグリ・オランド商会のお店に寄って行くのが良いみたいですね。そこの会頭とは会ったことはありますが…確かに物腰は穏やかでしたね…さて、鬼が出るか蛇が出るか…ふぅ…ここまででもう既にだいぶ濃い1日だったんですけどね。これ以上のイベントはもうないと良いなぁ…キャパオーバーしちゃいますから。
「ここは特に何も起きない…よね?リンちゃん?」
「なんとも…訪れたこと、無いですから。」
「大丈夫?それ?」「もうどうにでもなれってやつですよ。腹くくりましょうね、ミチルちゃん。」
本日最後の用事を済ませるべく私たちは意を決してオランド商会のお店の入るのでした。
はい。波乱万丈なデートですね…まぁ、ひとえにリンちゃんの行動範囲が狭いせいなんですが。
アンジェさんのお店もローガンさん同様オランド商会の傘下の店…にしようとも思いましたが、なんか、自由に営業している方がアンジェさんっぽいかなって。
次回、寄り道しなけりゃオランド商会でお買い物…ですかね。では次回もよろしくです。m(_ _)m




