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え、ロリコンじゃないんですか?

地味に読んでくださる人がいてうれしいです。(≧▽≦)

分割した後半分です。

はい。テンプレイベントをこなせた・・・かどうかわからない私です。

さて、冒険者ギルドに登録することは出来ましたが、まだあの変態不審者な人たちから話を聞かなくてはいけないですね。やれやれ。受付のお姉さんに別れを告げて、あの人たちが待っているテーブルに向かいます。


「お、無事に登録出来たんだな。嬢ちゃん。早速さっきの話の続きを・・・と言いたいところだがその前に俺たちの自己紹介といくぜ。

まずは俺。このBランクパーティの緋色の牙(スカーレットファング)を率いているリーダーのアルドってんだ。よろしくな。んで、こっちのシーフみたいな格好している強面野郎がうちのパーティの斥候を担っているグエスだ。こいつは特殊体質でな。魔力に非常に敏感な体質なもんで、濃密な魔力に当てられると簡単に魔力酔いみたいな状態になる。さっきの嬢ちゃんの魔力放出の際に吐きそうな顔してたのはそれが原因だ。それ以外は有能なんだがな・・・」

「まぁ、よろしくな。」


特殊体質って大変ですね・・・っというかそれ見ず知らずの私に開示していい情報なのでしょうかね?

「で俺の右にいるこいつはラッチって言う。こいつはうちのパーティの支援役を努めている男だ。真顔で冗談を言いやがるから、嘘か、ホントかがわからねぇのが玉に瑕だな。」

「どうも、よろしくね。」

「あー、他にもあと二人エルフの狩人と魔法使いもいるんだが、そいつらは今日は別行動で紹介は出来ないんだ。悪ぃな。」

ホーホー、エルフ!異世界ファンタジー定番のエルフですよね!やっぱりいるんだ!それすなわちモッフモフの獣人さんもいらっしゃると言うことですよね?最高じゃないですか!


「じゃあ、自己紹介も終わったことだし、なんのためにお前さんを試すような真似をしたのかってことをちゃんと説明しなきゃな。」

「あ、はい。お願いします。」

「おう。まずこの街〈エクレシアの街〉にある冒険者ギルド支部は新人登録率が高いんだ。まぁこの街には簡単とはいえダンジョンもあるからな。腕試しにはもってこいってことでこの街から冒険者を始めようっていうやつが多いんだよ。必然的に冒険者の数も増える。そうなりゃ質が悪いやつも入ってくるんだよ。例えばそうだな・・・冒険者そのものを舐めてかかってるやつだったり、あとはランクをカネで買う馬鹿な貴族のボンボンとかな。要は冒険者も商いと同じように俺たち冒険者も信用が大事なのを理解していないアホのせいでギルドの評判が落ちるのは困るからな。そいつらをふるい落とすためにやってんだ。

ただ、それだけじゃねぇぜ。アレはこの支部における新人の通過儀礼みたいなもんでもある。実力が伴っているのかどうかを確かめるためにな。威圧で動けなくなるなら無茶はしないように忠告をする。威圧を無効化するならそれはそれで慢心するなよって釘を刺してんだ。俺たちとしちゃあ、新人がどんどん入ってくる状況は歓迎だからな。新人があっけなく死んじまうなんて事態を防ぐためにやってるんだ。ギルド側もやりすぎなきゃオーケーってスタンスなんだ。」

「はえ〜そうだったんですか。すみません、そこまで考えられていたとは思わず。皆さんのことを新人イビリと称したロリコン集団と勘違いしちゃいました。ごめんなさい。」

「おうよ。気にすんな。俺たちもいきなり仕掛けちまったからな。嬢ちゃんなら慢心しなけりゃ上に上がっていけるだろうぜ。・・・って、誰がロリコンだ!こら。心外だぜ、嬢ちゃん。ロリコンなんてうちのパーティメンバーにいるわけ無いだろうが。なぁそうだよな?お前ら。」

スッと視線をそらす人が一人・・・ラッチさん、でしたっけ?


「おい、ラッチ?なんで視線を逸らす?こっち見ろ?まさかお前、僕はロリコンなんだってアレ冗談じゃなかったのか?」

「冗談ですよ。リーダー。」

声震えてますけどね、この人。絶対冗談じゃなかったやつですよね。

「えー、と、ラッチさん?すいませんけど・・・私の半径3メルト以内に近づかないでもらえます?」

え、何この人、私がこう言ったあとにちょっと距離を取ったら、露骨に残念な顔しているんですけど?なんなら冷めた目を向けたら、ちょっと喜んでいるんですけど?怖っ。

処していいですか?いいですよね?私の貞操の危機なんですし。変態不審者さんに慈悲とかいりませんよね?


「いや、ホント、なんかすまん。さっきの件といい、変態(ラッチ)の件といい、不快な思いをさせて悪かったな。お詫びに飯を奢らせてくれ。」

「いや、まったく気にしてませんけど。それはそれとしてありがたく好意に余させていただきますね。あ、名乗り忘れていました。私はリンと申します。お好きなように呼んでくださいね、アルドさん、グエスさん、変態さん。(*^ω^*)」

「え、変態さ・・・」「ナハハ。お前リンちゃんに完全に敵認定されたな。ラッチ。」「うるさいです、グエス。」


なんかバチバチしてますね〜え?私のせい?知らないですよ。私、事実を言っただけなので。あ、このキチキチバードのソテー食べたいです。あとこれも。

「ったく、こいつらは・・・そうだ、リン、お前今日の宿は決めてあるのか?もし決めてないんだったら、〈銀の猫亭〉って宿がおすすめだぞ。サービスが結構手厚いし、新人冒険者なら割安で泊めてくれるぞ。場所は、ギルドの反対方向にある。広場のギルドがあ道の反対側だな。その突き当りにある。」

「ちなみにそこは一泊おいくらなんですか?」

「新人なら応相談で払える量にしてくれる。その代わり、稼ぎがある程度出たら、割り引いた分の一部を請求されるがな。まぁ、頑張れよ。ルーキー。」

「はい!ありがとうございます!冒険者リンがんばります!お世話になりました。あと、ごちそうさまでした!」

「おう!また合ったら今度は残りの仲間も紹介するぞ。それと、俺らはお前の味方だから、なんかあったら言頼ってくれよ!」

ロリコン疑惑かけたのが申し訳なくなるほどいい人でしたね。アルドさんって。よし、お昼も取りましたし、宿を取りに行きましょうか。宿名は〈銀の猫亭〉でしたね!

読んでくださりありがとうございます。書きたいように書いてるだけでこんなになるいい例。

なお、リンちゃんがギルドを出るのはもう一話かかる模様。投稿頻度GW中くらいは爆速にしたいところ

次回もよろしくです。m(_ _)m

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[一言] 「場所は、ギルドの反対方向にある」 どういう方向なんだろう?
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