追い出されました。まぁしょうがないですよね
初投稿です。完全に趣味と自己満で成り立っています。
「お前の面倒はもう見きれん!他の兄弟たちのように冒険者として自立でもしてくれ。」
とすん。バタン!!
はい。私なんと齢10歳にして家から追い出されました。何ということでしょう。
まぁ仕方ないですよね。大家族(10人家族)ですもの。そこの4女であり、末っ子の私は家業を継ぐこともないですし、正直追い出されるのはわかりきっていたことです。ただ、他の兄弟は12歳で追い出されていたのになぜ私は10歳で追い出されたのでしょう?おかしいですねえ・・・ただ魔法の練習ついでに森で動物狩ってきたり(5歳)、ちょっと魔法の検証目的で敷地の一部で遊んでたら敷地をちょっと焦がしちゃったり(7歳)、ちょーっと寝食忘れて採取に没頭して家族に怒られたりしただけなのに。
それはさておき、実は私お気楽なスローライフを送るのが昔からの夢だったんですよね。冒険者をやりつつ、のんびり誰にも干渉されないスローライフ、素敵ですよね!
あ、申し遅れました。私はリンと申します。気軽にリンちゃんって呼んでくださいね。
・・・いつまでもここにいてさっさと出てけと言われたらメンドウなのでササッと隣町にでも行ってみましょう。
その前に・・・私のステータスを確認しておきましょうか。歩きつつ・・・になりますけど。いざというとき、出来ることは理解してないと死んじゃいますからね。
「ステータスオープン!」
私の目の前に半透明のウィンドウが表示されます。
【名前】リン(愛称リンちゃん)
【性別】女
【種族】人間
【年齢】10
【称号】異世界転生者
【レベル】3
【HP】143/143
【MP】5665/5665
【スキル】
・鑑定・魔力操作Lv.5・魔力感知Lv.3・属性魔法Lv.2・生活魔法・隠密Lv.1・気配察知Lv.3・弓術Lv.3・身体強化Lv.2・剣術Lv.1・解体Lv.2・料理Lv.10・調合Lv.1・採取Lv.4・裁縫Lv.2・アイテムボックス・魔法創造・魔法記憶・無詠唱
<パッシブスキル>
・言語理解・成長促進(胸囲)・全魔法適正・成長率倍化・第六感
え?明らかにおかしいスキルがある?あ、成長促進(胸囲)のことかな?
【成長促進(胸囲)】:順当に成長できれば、推定Eカップまでは大きくなる。
まさに約束された勝利の胸である。
フッフッフ〜、なんと私はグラマラスなダイナマイトボディが約束されている勝ち組なのですよ!o(`・ω´・+o) ドヤァ…!
閑話休題。称号からもわかるように私には前世の記憶があるのです。ニホンという魔物もおらず平和で、魔法ではなく科学という学問が発達していた国で二十数年ほど生きていました。まぁ、前世の名前とか自分がどうやって死んだのかといったことは覚えていないんですけどね。
あっそうそう、この世界の魔法の話をしましょう。スキルの中に魔法が含まれてはいますが、そっちはあくまで魔法の発動をスムーズにしたり、使用する魔力を調整したりというように魔法の発動時の補助としての役割が強くて、実際の魔法は使用者の魔力総量とイメージ力依存のようです。だから魔法を発動するときのイメージが繊細であればあるほど魔法の威力は上がります。でも毎回同じような効果発動するのってまったく同じイメージが出来てないと出来ないんだそうで。 結果的に同じ魔法を扱い続けられる魔法使いと言われている人はごく少数なのだとか。まぁ人伝に聞いただけで、真偽の程は村だけだと確かめようがないのでなんとも言えませんけど・・・その点私は魔法記憶スキルのおかげで一度使った魔法は簡単に呼び出すことが出来るので便利ですね!総じて私は完全に後衛型のスキル構成してますね。一応少しなら近接戦闘もいけるんですけどね。流石にこのあたりの動物や魔物にそこまで強い種類はいないので負けはしませんけど、
もしお約束的なレアモンスターとかが出てきたら流石にやばいかも。そんなこと起こり得ないと思いますけどね私は。あ、断じてフラグではないですよ。多分。そのへん私はしっかりしてますから。
さて、ステータスの確認も終わりましたし、いざ冒険の始まりですよ!
・・・と意気込んだはいいものの本当に平和ですねぇ。何もないですよ、イベントが。いや別に何かが起きてほしいなんてことは全然まったくこれっぽっちも思ってはいないですよ?ええ。ただもしかしたら食材とレア物素材が手に入って食費が浮けばいいなぁと淡い期待を抱いてるだけなんですよ。
あ、薬草っぽいものが道端に!
「鑑定!」
【ヒール草】生命力が非常に強く、割とどこにでも生えている薬草。ヒーリングポーションの材料になる。
そのまま食べても微量な体力回復効果がある。ヒール草によく似たニール草という毒草があるので要注意。
「良かった。ちゃんとヒール草でしたね。じゃあこれはアイテムボックスに収納しておきましょう。
アイテムボックス内なら劣化もしませんし。ふむ、せっかくですし少し寄り道していきましょう♪」
と、まぁこんな感じに私は街道を逸れて森の中へとズンズン入っていったわけですよ。そこは私にとってお宝の山!なのですよ。私素材集めて眺めるのも好きなのでニンマリしちゃうわけです。
「この森子供が入っちゃいけないとか村の大人たちに止められて探索したくても出来なかったんですよね。
だから常々思っていましたよ。ああ、ここにはどんなお宝(素材)の山があるのだろうかと!」
うん。非常に楽しいですね、素材採取。気分転換にもなりますし、家から追い出されたことも忘れられr…
そうでした!私は追い出されてここにいるんでした!
あれ、そういえば寝袋的なものって私持っていましたかね…?えーと、アイテムボックスの中には・・・
一覧表示からのアイテム検索っと。・・・良かった。危うく今日は木の上で野宿する羽目になるところでしたよ(´×ω×`)
いや木の上で眠ることに忌避感とかはないですし、どこでも眠れるがさつな女である自覚はありますけど、
それでも女の子ですから野宿とかできるだけ避けたいなとか考えるのも当然じゃないですか。
あ、でもやっぱりテントはないですね。テントとか村で暮らしていた頃は無縁の代物でしたし、需要もなかったのでそもそも村でテントを持っている人もいませんでしたね、そういえば。ふむ、となると…
寝るときは土魔法でさくっと仮拠点作ることで解決することにしましょう。よし、懸念事項もなくなりましたし、レッツ採取!です!
多分きっと続くよ。趣味でやってるので完結するかはわかりません。
なんなら失踪すらするかもしれないですけど、ご理解よろしくおねがいしますm(_ _)m