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キャラ付けって・・・ぶっちゃけすぎです

1週間ぶりかな?皆さんはお元気ですか?私は現在進行系で風邪をひいています。毎年のことなんでもはや慣れたけども…それにしても今年ももう終わりが近いとは…時の流れは早いですね〜。

はい。絶賛美人な人妻…もとい竜妻?とお茶会中なうの私です。

実は絶妙に胃がキリキリしているっちゃしているんです。だって相手は竜王ですよ?世界の天災と呼ばれている存在の中でも一番厄介な王様。怒らせたら一環の終わりじゃないですか…まぁ、相手は私を友人としているようですから?下手に地雷になりそうなことを言わなければセーフでしょう。きっとね!楽観視楽観視。なるようにしかならない。そう考えていないとやってらんないですからね。


「ところでティアムさん…さっきからずっと聞きたかったんですけど…あの、初めて会ったときのあのthe・強者って感じのキャラと随分違いますけどこっちが素ですか?」


「ああアレ?そうだよ〜。あーしあの時はキャラ作ってたんだわ。ほら、あの時はさ、我が子を攫われたっていう緊急事態真っ只中だったし?余計にそれっぽい口調になってたんだよね。ま、あのキャラ付けもあーしなりの処世術よ!」


やっぱりキャラ付けだったんだ。それにしてはあまりにも態度が違いすぎて脳みそがちょっとバグりそうですけど…どこの世界も王様は大変ですねぇ…


「キャラ作るの疲れません?」

「まぁ…ちょっとは疲れるけどさ…立場上、舐められたらもっと面倒なことになりそうじゃん?それにさ、あーしこれでも戦いとか争いとかあんまし好きじゃないんだよ〜。だから巻き込まれないための必要最低限の自衛よ自衛。」

「あ〜。王ですもんね。確かに大変そうです。私にはまったく以て大変さが想像付かないですけど。」

「いや〜…そういうのは分かんないほーが楽だっての!下手に偉ぶらなくていいし。ある程度は自由だし〜。ま!!あーしら竜王は人間と違って政務とかないからその分気楽だけどね〜。」


そりゃそうだ。龍種は国を治めているわけではないでしょうからね。書類仕事も何もないでしょうよ。


「でさぁ、リン。その敬語やめない?なんか堅苦しい感じがして窮屈なんだけど?」

「いやぁ、割とこれが私の素なので難しいですかね〜。」

「でも口調もうちょい砕けた感じには出来るんでない?まぁ、無理してあーしに敬語を使ってる訳じゃないならあーしも気にしないから無理に口調変えろとは言えないけどさ〜。それもリンの個性だし。」

「私人見知りなものでして…無理してるのではないですけど…まぁ、なるべく善処しま〜す。あ、でももしかしたらお茶会の回数重ねたら自然と砕けた口調になるかもしれないですねぇ〜。」

「そか〜。じゃあ、そうなるのを期待して偶に遊びに来るとしよう!」「だぁ〜!」

「ええ、歓迎しますよ。」


ふぅ…竜王だとか言うから内心ビビっていたんですけども…ティアムさんがわりかし話しやすい人で良かったと思います。喋り方がギャルというか陽キャというか…とにかく陰キャの私には真似できない喋り方ですけども。やはり会話が成立するのならば会話が一番平和で良いですよね〜。


「そういえば気になったんですけど、ティアムさんの旦那さんも竜王なんですか?」

「いや?竜王じゃないよ。考えてもみてよ〜。他の竜王も精霊王も兄弟・姉妹みたいなもんだって言ったじゃん?リンは兄弟と結婚したい〜とか思う?って話よ。」

「いや、少なくとも私は無理ですね。あくまで兄弟・姉妹という枠組みを出ないですもん。」

「でしょ〜?だからあーしの旦那は普通に龍種だよん。ちなみに、あーしらは実質不老不死みたいなもんだから子供とか弟子とかがいても竜王の座を誰かに移すことはないんだよね〜。」

「え、それ辛くないです?つまりは旦那にも子供にも先立たれるんでしょう?」

「まぁ…そうかもだけど、それでもね〜。覚悟はしているつもりだし〜?あ!そーだ!リン覚えといて〜。竜王は気まぐれに人間を試してその上で勝手に力の継承者にすることがあるんだよね〜。」


どゆこと?力の継承者?は?

「竜王とかってさ強大な力を持っているわけよ。それは分かるっしょ?」

「そうですね。」

「ほんでもって基本的に力が衰えることもないわけで…ほっとくとオーバーフロー起こしちゃうんだよね。つまり暴れる。」

「やばいじゃないですか…」

「そうだよ?だから力を分散させる目的で力の継承者を偶に作るんだよ。」

「なるほど…でもなんで人間に?ドラゴン間でやれば良くないですか?」

「そこはほら、人の可能性見るのが好きなんだよ。申し訳ないけど人間は脆弱だからね〜。でも弱いからこそ強者に立ち向かい足掻く姿は好ましいと感じる龍種も多いんだよ〜。」

「じゃあ、ティアムさんも私を継承者にすると?」

「いや?そんなつもりないよ〜。そもそもあーしの場合はグウィンが継承者だし。あと、継承者足り得るのはその竜王と適性が一致した場合だからね〜。リンは…どうやら創造神サマに好かれてるみたいだし?全属性持ちでしょ?だからあーしはリンを継承者にはできないかな〜。ごめんね☆」

「そうなんですね〜。じゃあ勝手に継承者にさせるために竜王に喧嘩を売られるという自体にはならなそうですね。」


ティアムさん?どうしてちょっと目線外したの?どうしてなんとも言えないような同情のような視線を向けてくるの?ねえ?


「…なんで私が全属性持ちだってわかったんですか?」

「そういう気配がするからだよ。あと、創造神サマの寵愛?加護?みたいなもの残滓とかに敏感だからね♪」

「なるほど?」


へ〜。まぁ、転生チートある時点でなんとなくは察しがつくますけども…それをカミサマの寵愛だとかご加護だとかそういう表現されるのはなんか嫌ですね…腹立つ。でも転生チートがなかったら私はもうすでに死んでいたかもしれないですし?そこは感謝しないといけないわけですが。


「リン?急に目が遠くを見る感じになってるけどだいじょぶ?」

「大丈夫デス。ハイ。」

「もしかして神様信じてない系だった?」

「いや…いないと思っているわけではないですけど、それはそれとして神様が人間に救いの手を差し伸べることはないだろうなとは思ってますよ?…これ、ティアムさん的に不敬ですか?」

「ぜ〜んぜん!考え方は人それぞれだし!そもそもリンが言ってること間違ってないし。創造神サマはね〜あーしらよりも断然気まぐれっぽいからね〜。ま、あーしは会ったことないけど。」

「ないんですね。」

「そそ。だって興味ないし。」


興味ないって…もしかしてあの創造神はだいぶ嫌われているのでは?おもしろ…じゃなかった。かわいそ〜ですね。

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