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魔道の名門貴族に生まれたんだが俺だけ魔法使えない件について  作者: 大葉餃子大盛
第1章:緋と抱擁と
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4.帰路


”深度”とは、土魔法行使の際、どれだけ深い地層から癒しの力を借り受けられるかを示す指標である。


”深度1”なら、地下数十m、ちょっとした切り傷を治す程度。


”深度3”なら、地下百数十m、打撲を痕が残らないように治す程度。


”深度5”なら、地下数百m、手足の欠損を除く傷病を癒すレベル。


”深度10”なら、地下数千m、手足の欠損を一瞬で治し、流行り病、新種のウイルス、ガン等のあらゆる病気に抗する事ができるレベル。



そして・・・”深度20”ともなると、地下数万m、この星の深奥、”ラグナロク”と意識を同調させ、死者の蘇生を可能とすると言われている。






一般的には、”深度3 ”の土魔法を行使出来るものは珍しく、”深度5”ともなると王都の大病院にしか行使できるものがいないとされている。


それが・・・


「ドーランド家には5人も ”深度5”以上の魔法を行使出来る人がいるってんだからなぁ。」



「これでも減った方なんだ。全盛期には30人以上もいたって話だからな。」


「ルディは・・深度”1”だったな。」


「まぁ皆と同じだな。」



「それでマージは・・・」


「深度”0”・・・

 ドーランド家始まって以来、か・・・」



「・・・」



「・・・」



気まずい、、、

もう何度も何度も納得したはずの事実をそれでも認められないような・・・


もしかしたら今からでも色調に変化が起こるんじゃないかと・・・



伊織さんが気遣うような目線を投げかけてくる。


「マージ様。大丈夫です。エリーも、他のものも、全力でマージ様を支えますので。」


「・・・あぁ。ありがとう。頼りにしてるよ。」





================================


修練場に備え付けのシャワールームで汗を流し、

ルディ、伊織さんと岐路に着く。


「そういえば伊織さんの祝詞って独特だよね。この国ではあまり聞かないっていうか・・・」



「えぇ。私の故郷はヤシマなので。ヤシマでは龍脈から力を借りるのが一般的ですね。」



「龍かぁ。文化が違うなぁ。」



貴族街に差し掛かるところでルディと別れ、伊織さんと家に戻る。



まずはエリアスの様子を見にいくかなぁ・・・

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