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遙かなる望郷の地へ-87◆「公国軍進撃15」

■ジョフ大公国/ジョフ平原


「あぁ、そうしてやってくれ」


 そう言った後に、グランは小声で付け加えた。


「アルノ、心配するな。マイラムの奴が自分の部隊の指揮を投げ出して早まったことをすると思うか? いまは全てを信じよう、そしてチャンスが来たとき全軍で一気に巨人を殲滅するぞ!」

「そうですね」


 大きく頷くと、アルノは馬首を巡らせた。


「グライフ! グラン様を護って、森へ後退してください。私は、軽騎兵達を纏めてきます!」


 騎士の一人がその指示に呼応して、他の騎士達を取りまとめてグランを取り巻く様に移動した。麾下の騎士に全幅の信頼を置いているアルノは、既に馬を走らせて駆け去っていた。


「グラン様。我らが護衛申し上げますので、森林まで下がりましょう」


 グライフ、とアルノが呼んだ巨躯の騎士がグランに近づいてきて言った。グランの周囲を、LAGの騎士達が護る様に取り囲んだ。


「おいおい、俺は一人で歩けるんだぞ」


 とグランは言っては見たが、騎士としての職務も理解しているのでそれ以上の抵抗はせず森の中に一旦下がる。ただし、外が見渡せる位置に陣取り事の成り行きを見守っていた。


「この戦い、回避できることなら戦わずに済ませたいが、オークの主力と戦う時、敵に別働隊があるというのは実に厄介だ。 それに敵主力のオークの部隊は未だ発見していない以上は速やかに巨人を排除し死体を隠し次に備えるのが最善の策か・・・」


 グランは、別段誰に話し掛けるともなく呟く。

 自分独りの戦闘なら巨人の数匹を訳もなく倒す自信はある、しかし巨人の投げる巨石はいったい何人の部下を巻き込むだろうか、そう考える事は戦闘指揮間としては失格なのであろうか、自分の甘さを悩むより早く事態は推移していく。




 グラン率いるジョフ軍がとうとう接敵。優勢な相手に、グランは、ジョフ軍はどの様に戦うのでしょうか?

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