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遙かなる望郷の地へ-86◎「深まる懸念13」

■ジョフ大公国/宮殿/大広間


「・・・ふぅ。」


 意識を取り戻した彼女レムリアの様子を見て、私は少しだけ安心する。

肩を叩く彼(“放浪の戦士”)に、唇の端を小さく歪めて、苦笑いを浮かべてみせる。


 “・・・いずれにせよ、半端な相手ではないということだな。まぁ、最初からわかっていたことだが、生半可な覚悟では対処できないということだ。”


 あらためて“心”を引き締める。ぶつぶつと聞こえてくる男の物騒な呟きとレムリアとのやり取りを耳にして、私はおもむろに口を開く。


「・・・先日の“アルカナの舞”の折りには姿を見せなかった“黒のアルカナ”のリーダー格と思われる一人が、かの“封じられし邪神”の腹心であった“闇の皇子”と呼ばれる者かもしれないということだが、その人物が“夢見”の力を持っていることは考えられまいか? あるいは、残る“黒のアルカナ”の中に“夢見”の力を持つ者がいる可能性は? それとも・・・、貴殿あなたが私たちに手を貸してくれているように、“黒のアルカナ”以外の何者かが“彼ら”に手を貸している、と?」


 少しだけ間をおく。


「・・・まぁ、いずれ会ってみればわかることだ。今すぐに答えを出す必要はないのかもしれぬが。」


 犯人捜しはそこで打ち切り、私は話題を転じる。


「・・・それにしても、“大地の聖域”に、“天の聖域”か。・・・以前、ヒラリーと“天の聖域”と対になるという“闇の聖域”を訪れ、そこで“黒のアルカナ”の一人と戦ったことがあるのだが、“大地の聖域”という場所も、そのような類いの魔力の集中するパワープレイスの一つと考えてよろしいのかな? ・・・“大地の騎士”たる“龍騎聖”の方々。


 ・・・彼女レムリアの“夢見”が歪められていないとすれば、その“大地の聖域”こそが、我らのもう一つの戦いの“場”となるように思えるのだが、いかがか?」


 私はそのように続けた。




 今回は、エリアド視点からお送りします。

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