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遙かなる望郷の地へ-32◆「開戦前夜7」

■ジョフ大公国/宮殿/宰相の部屋


 グランの目に何時に無い真剣な物が宿る。


「本来は篭城戦に持ち込むのが上策だ。しかし其処に勝機があるのか? 何れは援軍が現れ包囲する敵を挟み撃ちにすることも出来るであろうが、俺としては市民を巻き込んでの戦いは考えたくは無い」


 場の全員に対し言葉を続ける。


「これは個人的な発案だが・・・

 少数をもって多数を倒す戦術は基本的に邪道だ。それをして事の可能性を問いたい。

 肝心なのは、機動防御戦術と奇襲だ。正確には防御とはいえないが防御部隊には敢えて負けてもらいたい」


 含みありげな台詞を用いて、グランは周囲を見渡した。当然、騎士たるものに「負けよ」と言う理不尽を敢えて引用している自分の非も理解済みではあったが。


「オーク・レイダーはHORNWOOD北西部の山地から現れ、HORNWOODとOYDWOOD間の“中央回廊”を南下してきております。この両方の森に騎甲戦力を配置して、後ろからオーク・レイダーを奇襲する手が考えられます」

「騎甲戦力とは、どの部隊を使うのだ、バルト卿?」

「恐れながら宰相様。装甲騎兵と軽騎兵第四連隊が一翼を、レスコー殿の重騎兵連隊をもう一翼に、と考えました」

「公都への道はどうするのだ?」

「残った装甲歩兵連隊にコーランド北遣軍にて正面を支えます。市民が編成する義勇軍には、公都の城壁を護って貰います」

「その考えに、コーランド軍は賛同します」


 ジャン・バルトの計画に、トリアノン・レスコーが同意する。


「3,350名で少なくとも正面を支えて、更には後方から騎甲部隊の奇襲が始まったら、支えるだけではなく、相手を押し返さなくてはね」

「その通りです。それにより、オーク・レイダーは北へ壊走しましょう」


<ジョフ公国軍>

司令官:アルフレッド・グランツェフ

遊撃軍

 軽騎兵第一連隊 370騎(北部)<M16> 指揮:ルー・リェス

 軽騎兵第二連隊 400騎(西部)<M16> 指揮:ギー・ガルダン

 軽騎兵第三連隊 330騎(南部)<M16> 指揮:メラジム・ガントゥーム

 軽騎兵第四連隊 350騎(公都、訓練中)<M14> 指揮:マイラム・トランター

中央軍

 装甲騎兵連隊  120騎(公都)<M18> 指揮:フレム・リュティエンス

 装甲歩兵連隊  350名(公都)<M17> 指揮:カーム・ゴーター

飛翔軍

 飛翔連隊     3騎(公都)<M19> 指揮:レアラン大公女

親衛騎士団

 LAG      17騎(公都)<M19> 指揮:ジャン・バルト


<コーランド北遣軍>

司令官:トリアノン・レスコー(キャルド・シュヴァリエ)

重騎兵第二連隊  500騎 <M18> 指揮:ルージ・デ・ラ・ポルタ

重歩兵第三連隊 1000名 <M18> 指揮:アマン・トゥーロン

軽歩兵第六連隊 1000名 <M17> 指揮:フィリップ・コルベール

軽歩兵第八連隊 1000名 <M17> 指揮:カレン・ケイスナルド

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