60/62
お迎え
今回は短いです。
本日、2話目にてこの前に1話ありますので、そちらを読んでからこちらをお読みください。m(._.)m
夜になり、肩身に狭いなか家でゆっくりしてると。
「優。お前、詩織の迎えに行ってこいよ」
と声が聞こえてきた。
何だ?
「え~。何で、俺が…」
優基が、文句言ってる。
「俺、用事があって無理だし、勝は、帰ってきてないから、お前しか居ないだろ」
「その消去法、間違ってる。それに詩織だって、子供じゃないんだから、ちゃんと帰ってくるって」
優基が、ワンワン吠えてる。
イヤ、子供じゃないから、危ないんじゃないのか?
「オレが行こうか?」
オレは、二人のやり取りに口を挟んだ。
「やったー!じゃあ、よろしく」
優基は、そう言うが早いが直ぐにその場から立ち去る。
「悪いな、護」
隆弥さんが、どうしよもないなって顔をしてオレに言う。
「いいえ。これぐらいしか出来ませんし…」
「じゃあ、よろしく頼む」
隆弥さんは、その場を後にする。
オレは、その背中を見送って、自分が借りてる部屋に行き、コートを掴むと家を出た。




