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AiR-エア-  作者:
1/3

<それは、はじまり。>

初めての戦闘系なので、

至らない点が多々ありますが、よければ付き合ってください。


※思案中の試作品です。

更新は遅めかもしれません

-序章-


突如未来都市「エア」に侵入した"闇"。

無数の″闇″は、各都市に攻撃を始めた。


「エア」の人々はそれぞれの力で抗ったが、

"闇"を止める事はできなかった。戦士達の顔に悔いが浮かぶ


破壊されていく街、

殺されていく人々。


理想を謳歌していた

未来都市 「エア」は、絶望の地獄へと

化していった。



何とか生き残った一部の人は、最後の手段として

転送システムを用い、他の世界に存在している

"闇"に対抗出来る勇者に思いを馳せた。



********



転送システムを作動させてから数年。


空全体に巨大な結界

「零式」を完成させて、勇者の到着を

待っていた人々に、遂に知らせが届いた。


勇者の到着は、人々に笑顔を取り戻させた。

街が明るくなっていく。



「エア」の心臓部でも

ある中央都市"ガイア"の宮殿に、転送された

7人の勇者が集まっている


「ね、本当になんなの!?」


「わかんない…」


「な…何と…!」


その勇者の姿をみたエアの戦士は

皆口々に驚きの意を発している


「なぜ、女だけなんだ…?」


「まさか…!!」


そう…転送システムが

選んだ、"闇"に対抗出来る勇者は7人全員が女性だった。


年齢層は様々で、

なかでも多かったのは20代。



"闇"に対抗する手段は女性だけの能力

「精霊」と、システムには記されている


「何という事だ…!」


「精霊…確か アクエリアスに書物があったな」


「なんということだ・・・!」


『多くの人々の命を奪った"闇"には女性しか応戦できない。』


その事実は、戦士はもちろん神官にも

多大なショックを与え、


状況を全く飲み込めていない

7人の勇者達を見つめて

立ち尽くすだけの戦士達だった。



・・・・これから、

AiRの存亡を掛けた

巨大な戦争が始まる。






第一章<精霊の名は>


語り手:かなで


PM8時

"ガイア"内宮殿、客部屋


(はぁ……何でこんな事に…?)



休日の正午、自宅でご飯を食べようとしたらこれだ。

エアっていったかな…変な世界に招待された。


ここの人がいう特別な力なんて

あたしは持ってないし、帰りたいのに……

どうやら帰れないらしい。


(あたしは…何をしたらいいんだろう)


精霊が見えるだけのあたしに

特別な力なんてないし、戦うなんて嫌だ。


そう、言ったのに…エアの

偉い人は全然聞いてくれなかった



あたしの他にも呼ばれた

「勇者さん」には、

それぞれ二人一部屋で

豪華な部屋が用意されている


あたしのルームメイトは

トイレに行ったっきり帰ってこないし……


自分の部屋のように使って

いいとは言われたがどうも落ち着かない。


ベッドに腰掛けると、部屋の片付けをしてくれていた

使用人に声をかけた。


「ねぇ…、本当にあたしが必要なの?」


「な、何をおっしゃられるのです

神官様は、特に貴女から絶大な何かを感じると

言ってました。 どうか…どうかこの世界の為に

立ち上がってください」


(そんな事言われてもなぁ。)


あたしはこの世界の事知らないし

何をしたらいのかもわからない。


<…奏!奏!!>


<奏、おーい!奏ー>


片付け終わった後に、

部屋の説明があった。


「それでは以上です。

あと、神官様から伝言です


<むー…かーなーでー>


明日は貴女方に説明があるとの事で、朝9時頃に集合して下さい。


<かーなっでちゃーん!>


確かに伝えましたからね。

ルームメイトの方にも

お伝え下さい。これ地図です。」


失礼します、そう伝えてから

部屋を出て行った。

そんな覚えてないや。

ま、基本だけ教えればいいか。


「着替えあってよかったぁ。

お風呂も部屋にあるのにトイレは遠いんだね…」


クローゼットから気に入った

パジャマを取り出して、

既に湧いていたお風呂に入った


<奏ちゃん?ねー、

聞こえてるでしょ?もしかして

もう聞こえなくなった?>


シャワーで全体的に体を濡らすと

掛けてあったタオルで 身体を洗う。


「む、ここのボディソープいい匂い」


<無視してる?ねぇ、無視してる

?まさかの反抗期?ねぇ!>


バタッ。


「はぁ…何でこんな事に……」


あ。ルームメイトが

帰ってきたみたい。


冒頭に呟いたあたしの言葉そのままじゃん。


「ん?誰かいるのかー?」


「あー、すみません。

先にお風呂借りちゃってます」


急いで上がろうっと。

緊張っていうか慌ててたせいで

他の勇者さんの顔とかみれてなかったんだよね。


「へぇー、お風呂あるんだ。

・・・じゃぁ何でトイレは遠いんだ?

まぁいいや。ねぇ、一緒にいい」


同じ呟きに少し高感度が上がった・・・気がする

・・・。ま、恥ずかしがる事ないかな、女同士だし。


「いいですよー。着替えは

そこのクローゼットに入ってます


ゴソゴソと、

服を探している音が聞こえる


クローゼットは大きくて、

沢山の服が並んでいた。

女性に気を使っての配慮だろうか


「あ、これ可愛いな」


どうやら好みの服を

見つけたみたいだ。


ワシャワシャと髪の毛を

洗っていると、バスルームの扉を

開けて、赤髪で長身のカッコいい

(ひと)が入ってきた。


「は、初めまして…」


最初の出会いが裸でお風呂って

なんか、アレだけど。


「か…」


・・・か?


「可愛い!」


は・・・・?

赤髪のひとはあたしをみた瞬間、

浴槽の前でわしゃわしゃしていた

あたしに後ろから抱きついてきた。


小さめなあたしの身体は

長身の彼女の腕にすっぽり納まる

む…胸当たってる……


「あ、あのー?」


「んー、いい匂いー」


いや、ちょ、洗えない…

ていうか匂いって…!恥ずかしい

何やってんの、このひと!!


「ね、こっち向いて」


その女に声をかけられたから、

反射的に振り返った、ら。

目の前に顔が迫ってきていて、

気がついたら・・・


ちゅ…


凄い自然にキスされた。



「え、え、ちょ、な、なに!?」


「可愛かったから。キスしちゃった。

初めてだったらごめんね?」


可愛い…!?あたしが!?

しかもそんな理由であたしのファーストキス…

でも、嫌じゃなかったかも・・・?


「ん、まんざらでもないって顔してる」


・・・!

恥ずかしかったから慌てて

シャワーで洗い流し、浴槽に浸かった


「あ、あのー、お名前

聞かせて下さいあたしは藤咲奏っていいます」


「奏?短いのねぇ。

私はエルス。エルス・コーネリア」


髪の毛をわしゃわしゃさせながら答えてくれた。

外国人…の人なんだろうか


「そういえば、奏もここに呼ばれたのよね」


「あ、はい。いきなりすぎて

戸惑っていますけど…」


迷惑な話だ。あたしは

戦いたくないし早くこの世界から帰りたい。



これから、どうなるんだろうか・・・。

″闇″の事について補足。

今は「零式」がある限り何も出来ません。

そして恐らく戦闘パートまで長引きます・・・

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