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自伝 1-1  作者: はちねこ
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1/1

平凡以下

小学三年生の頃


自分はクラスで浮いていた


いつも無口で無表情。コミュ力も低い


浮くのも至極当たり前のことだ


そんな僕にも話しかけてくれる男子がいた。名前は「蓮也」。


北海道から沖縄に転校してきた子で、明るく運動神経も頭も良かった


偶然かは分からないが、僕は蓮也くんの席の隣だった


僕は蓮也くんと話す度、毎回思っていた


「こんな陰キャと話していてつまらなくないのかな」と。


そしていつの間にか僕と蓮也は毎日一緒に帰るほどの仲になっていた。


金曜日の放課後。蓮也は用事があると言った。


僕は先にランドセルを背負い、帰ることにした。


1人でぼんやり夕日を見ながら歩いていると、


田んぼの方に数人の人影があった。


よく目を凝らして田んぼの方を見る


見覚えのあるシルエットが視界に入る


蓮也だった。


蓮也がイジめっ子2人にいじめられていた。


僕はしばらく驚愕で固まって動けなかった


そして自分の家の方角に向かって走った


自分まで巻き込まれるのが怖かったからだ


蓮也は僕に叫んだ。「助けて」と。


僕はただ恐怖で泣きながら「ごめん、ごめん」と言いながら走ることしかできなかった。


翌日の土曜日の早朝。


菓子折りを持って蓮也の家に行き、


僕はお母さんと一緒に蓮也と謝った。


「あの時助けられなくてごめん」と。


幸いにも蓮也のお母さんは許してくれた。


菓子折りを蓮也に渡し、お母さんと一緒に車に乗り込む。


自宅に帰っている途中、お母さんが運転をしながら後部座席にいる僕を見ずに言った


「お前なんで止めんかった。」


僕は何も言えなかった。







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