火炎審判
人が必ず一つの能力を保持するようになった世界〈福園〉。
そんな世界に住む一人の少女〝神楽 悠陽〟15歳は、他の者達より特質で強大な能力を持っていた。
その能力の名は〈火炎〉。激しく恐ろしい程に燃え盛り、消し炭にする力。それはどの能力も足元に及ばない程の威力を持つ破壊の力。
そんな悠陽はある時、その能力を恐れた親戚達からあるお寺へと預けられた。
そこは訳ありの者達が集う屋敷〈強福亭〉。
〈強福亭〉に預けられた事に悠陽は特に何も思わず、ただ静かに屋敷で過ごしていた。
だが屋敷の人達は一癖も二癖もある人達で、次々と騒動を起こしたり、起きてしまった騒動に悠陽を巻き込まれたりと、騒がしく大変な日常へと様変わりをしてしまった。
騒がしく慌ただしい日常に、悠陽は次第に成長していく。