第47話 私も、レオナルドさんの……
「お、おじさん達?
建国の義、即位の義、それに結婚式まで一緒に?」
「あと、レオの誕生日もだな」
「俺の誕生日は、どうでもいいよ……でも、それいっぺんに全部やるの?……本気?」
「ああ、新しい王都中心部の建設は、ほぼ完成したんだろ?
あの画期的な、鉄道のお披露目も兼ねて、1週間位かけて、盛大にやろうじゃないか」
「盛大にって……だけど、俺の誕生日まで、
もうあまり時間ないよ?間に合わないでしょ?
せめて、結婚式は、後の方が良くない?
ティアナとスフィアは、ウエディングドレスとか、
時間を掛けて、決めたい事も、色々あるだろうし……」
「国王に即位するレオが、独身の身……って言うのは、ちと、体裁が悪いのだよ?」
「それは分からなくはないけど、流石に……
教会は、間に合うかもだけど、ウエディングドレスはもちろん……
他に、料理とか……招待状とかは?」
「お前、聞いてないのか?全て準備は完了していて、
いつでも大丈夫だって俺は聞いたぞ?」
「嘘?俺、聞いてないよ……何で?」
「お前の所のクリス君だよ。だいぶ前から、こうなる事を予想して、準備してた様だぞ?
招待客のを泊まらすホテルを間に合わすのに、苦労していた様だが……」
「クリスか……あいつなら、そうだね……
いつだって指示する前から動いてくれる……流石だな……」
諸々の日程が決まり、準備に追われていると、
あっという間に、結婚式の日がやってきた。
「オッパイオッパイ、4つのオッパイ……」
「レオ、何その目?横にたら〜んて垂れて……いやらしい顔になってるわよ?」
「あっ、ティアナ。真っ白なウエディングドレス、凄く綺麗!」
「は?ドレスが綺麗なの?」
「ウエディングドレス姿、凄く綺麗!」
「まあ宜しい。で、オッパイがどうしたって?」
「これこれ……」
ドレスの胸元に指をかけ〝チョイ〟っと引っ張り、中を覗くレオナルド。
「キャッ!何すんのよ!」
「……だって……ティアナが、オッパイが、どうしたかって聞くから……」
「ちょ……レオ……貴方の目、オッパイの形に……」
「バカ言ってんじゃない……そんな訳……
ドワ〜〜‼︎びっくり〜〜‼︎」
横の姿見の自分の顔を見て、驚くレオナルド。
「貴方ね〜夜まで我慢出来ないのかしら……」
「よ、夜まで?……夜……6年も待ったんだ……そ、その位……」
「2人共、何してるの?」
「おお〜‼︎スフィア。ウエディングドレス姿、すごく綺麗!」
「そ、そう?ありがとう……って、〝キャッ!〟どこ引っ張って覗いてるの?」
「はっ!いけない!又、無意識に……」
「「夜まで待て……キャッ!目、目、目が……」」
「息ぴったりだな2人共……
ウエディングドレスもお揃いで……仲のよろしい事で……」
「「こ……こっちに来ないで〜‼︎ 目、キモ〜い」」
「息ぴったりだな2人共(−_−#)……キモい言うな!(−_−#)」
「病める時も健やかなる時も……」
教会のステンドグラスから、暖かな光が、漏れ出してきた。
「ばあさん、あれは……」
「やっぱりレオにも、私やエリカと同じ、女神の祝福が……
ほら、あそこを見なよ……」
「あの、ぼんやり見えるのは……」
「間違いないよ……あのお姿は……女神様だね……」
「ねえ、ねえ、あの飛び交っている無数の光は何?」
「……もしかして……あれって精霊の光?」
「……あ、あそこ……まさか……あの形……あれはもしかして女神様?」
教会の聖堂が、ひそひそ話す声で、落ち着きがなくなっている。
「なんて幻想的で、神々しい風景なの……」
「す……凄い……祝福の光が……そして、女神様まで……
この目で拝見出来るなんて……」
女神の祝福の光と、精霊が飛び交う光で、
新しい王都に建てられた教会が、幻想的な光に包まれる。
参列者は息を呑み、徐々に落ち着きを取り戻していった。
「レオナルドさん、ティアナさん、スフィアさん……
ご結婚おめでとう御座います。とっても素敵な結婚式でした」
「あ、マリエル?来てくれたんだ?今日も可愛いな。
雲ひとつ無い晴天だから、陽の光が強くて大変だったろ?」
「いえ……お婆様の日除クリームが有るから大丈夫ですよ。
凄く良い結婚式で、本当に来て良かったです。
私……ティアナさんとスフィアさんのお2人が、とっても羨ましいです……」
「2人のウエディングドレス姿見て、
マリエルも、お嫁に行きたくなっちゃったか?
でも、簡単には嫁にやらないぞ?可愛い可愛いマリエルの相手は、
俺が、きっちり見定めて……いや、やっぱり誰にも嫁にやらない」
「バカなのレオ? 何、父親みたいな事言ってるのよ?
そんな事言ったら、マリエルちゃん、誰とも結婚出来ないじゃない」
「……だったら、私も……レオナルドさんの、お嫁さんにしてもらおうかな……」
「ん?そう?俺んとこに嫁に来る?そりゃあ良い!ワッハハハ……
なんてな。冗談でも、そんなこと言ったら、魔族中から叱られるな?
マリエルは、魔族中から愛されてるからな」
「陛下、ちょっと宜しいですか?」
「ん?なんだ?今行くよ」
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