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第46話 セラベアの元王族,貴族

「さ、これで良いでしょ?後は任せて帰ろ。じいちゃん」

「レオ……お前グランドとやらに丸投げか?」

「だって、今は、建国準備やら何やらで、目一杯だよ。知ってるでしょ?」

「それもそうじゃが……だが、ちゃんと後ろ盾にはなってやるんじゃぞ?

 自分で、宣言したんじゃからな?」

「うん。勿論。こう言う状態にした、責任もあるからね。

 後、ごめん。じいちゃんの子孫かもしれない奴、やっちゃった……」

「あの王か?あんな者、到底子孫とは思えんわい。民を苦しめ、我が物のように言い、

 わしを殺そうとした奴じゃぞ?レオが気にする事は無い」



「お待ち下さい。剣神サウザー様、レオナルド様」

「だからレオって呼んでって、言ったじゃない。

 さっきまでは〝レオ君〟って言ってたのに……」

「大連合国の王となられるお方に……」

「お主がグランドさんか?孫のレオが勝手を言って申し訳ないが、

 この国の民の為、レオの我儘に付き合ってはくれんかの?」

「サウザー様。勿体無いお言葉痛み入ります。

 このグランド。身を粉にして、国のために尽くす事を誓います。

 レオナルド様……今すぐとは言いませんが、

 我が国も何卒貴方の大連合国にお加えください」

「いや……遠いし……ね?じいちゃん?」

「距離は問題ないじゃろ?わしからも頼むレオ……

 ロベルトやスチュワート達と相談してからで構わんから、前向きに考えてくれ」

「……まじか……」



「なるほどな……レオ。話は分かった。

 オースティン連合国は、お前の国。

 お前が決めれば良い。だが、それほど簡単な話ではないぞ」

「そうだな……セラベアという国は、今まで鎖国状態で、

 内情は分からなかったが、お前の話を聞く限り、相当な貧困状態……

 オースティン連合国の、負担になるのは間違いない。

 国が安定してきてからならいざ知らず、建国寸前の、今はな……」

「負担て、主にお金のことだよね?ロベルトおじさん。

 それなら何とかなりそうだよ?

 最初、じいちゃん達が、全財産使えって言ってたんだけど……

 ほら、じいちゃんの全財産って国家予算並みじゃない……」

「剣神様達が?……そうか……でもそのお金は、

 既にレオに託されたものだろ?お前はそれで良いのか?」

「俺は全然構わないよ。ティアナも、スフィアも了承済み……でもさ……」

「我が国の国家予算並みか……それなら何とかなるか……

 人口自体はそう多くないと聞いているしな……」

「ちょっと聞いて。……それがさ……先日、あの国に行ったの。

 暫定元首になって貰った、グランド()男爵と打ち合わせだったんだけど……

 待ち合わせまでの時間があったから、港の側で、お昼を食べようとお店を散策してたのね?

 そしたらなんか港で、騒いでるんで見に行ったら、

 元王族,貴族がこぞって船で出国しようとしてて……

 勝手に、財宝を持ち出してるって、大勢の民が怒って揉めてたんだよ。

 聞いてみたらびっくり……」


 *************************


「き、きさ……貴方様は、レオナルド様……な、何故こんな所に……」

「聞いたよ?出国するんだって?

 この船、セラベアの国の紋が有るけど、

 まさか勝手に持ち出そうなんて考えてないよな?」

「…………そ……それは……」

「もう一つ……

 今聞いたんだけど、隠していた財宝を、持ち出そうとしている……

 なんて事もないよな?」

「そ……それは、奴らが勝手に騒いでいるだけで……」

「へ〜大して手持ちもなく、出国するんだ?その後の生活大丈夫?」

「それはもう……」


「着の身着のまま?本当か?一文無しで国を出て、

 どこでどうやって暮らそうとしているんだ?

 普通そんなこと出来ないんじゃないか?」

「………………」

 レオナルドの力を目の当たりにしているだけに、

 (いさか)う事も出来ない元王族,貴族。

「お前達の財産は、元々国民から詐取(さしゅ)した物……

 暫定元首グランドさんによって、没収された筈だよな?」


「レオナルド様!騒ぎが起きていると聞きました。何事ですか?」

「あ、グランドさん」

「グランドとお呼びください。さん付けされると、立場上私が困ります」

「えっと……」


「……なるほど……話はわかりました……

 (つつ)ましく生活できるだけの財産は残しましたが、

 国を出て、生活が成り立つ程のものは無い筈……

 不思議な話があったもんだ……ですよね?レオナルド様?」

「俺もそう言ってたとこなんだよ」

「………………」

「何黙っているんだ?……そうか……

 レオナルド様、これでは埒があきません、船を調べましょう」

「待ってくれ!私が貯めた財産なんだ……頼む!見逃してくれ!

 そ、そうだ、君達に財産を分けようじゃないか……

 な?良い話ではないか?」

「あんた達、本当にバカだな……レオナルド様は、

 ダグラス王国の国家予算にも匹敵する、ご自分の財産を、

 この国の為に全額援助して下さろうとしているお方だぞ?

 そんな話に乗るとでも思っているのか?」

「ハハ……自分で、船に財産隠してるって、白状しちゃってるし……

 救いようが無いな、この人達……」


 *************************


「でさ?びっくり!そこに居た元王家,貴族の隠し持ってた、

 金銀財宝全部合わせたら、じいちゃんの形見の全財産の何と3倍!」

「剣神様は、生きてるだろ……」

「ハハハ……とにかく船が沈みそうな位、財宝を隠し持ってたんだよ。

 長年に渡って、民を食い物にしてたんだろうね。

 勿論、全部没収したけどね」

数ある作品の中から見つけ出し、お読みいただき、ありがとうございます。

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