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作者: 空澄叶人
掲載日:2024/06/13



月の魔力に導かれ、

狼がアオーンと吠えている。

強くなりたい強さをおくれ、

牙を光らせ今宵も獲物をかる。

その銀色の瞳、猛々しく、

野を走る姿はなお美しい。



月の魅力にあてられて、

あたしは今夜もメイクを決める。

良い男に出会えそう、

恋の予感に胸がドキドキ。

カラコンを入れた青い瞳は、

どんなイケメン社長も医者でも、

ハートをどっきゅん、射抜き夢中にさせる。

あたしを抱きたい?

なら、もっと求めなさい。



月の重力に持ち上げられて、

海水が陸地へと流れ込む。

まるで地球が涙を流しているようで、

月よ月よ、ああ月よ。

あなたはどうして麗しい。

あなたに接吻したいのに、

届かぬ距離に、胸が張り裂けそう。

もしも願いが叶うなら、

月の気持ちを聞かせて欲しい。



月明かりに照らされて、

今夜も一つの恋が幕を下ろした。

これが最後の恋でありますように。

彼と結婚できますように。

そんな祈りははかなくも、

闇夜に散って、淡い霧となる。

どうしてどうして、

ねえ、お月様。

私に幸せになる権利はないの?

月は答えない。

ただ毅然と、空に浮かんでいるだけ。



数多の願いを吸いながら、

夜を駆ける、黄色い円形。

魅惑的で謎めいたその存在。

今夜も地球に魔力を放つ。

狼は吠え、

男女は美をまとい、

地球は恋煩い、

あの子は過去の後悔に泣いている。



月が告げることはただ一つ。

さあ、

今日も熱い夜の始まりよ。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 昨夜の月はハーフムーンでした。 片割れを探してる、切ない恋人を連想しました。 月って、とても魅力的ですよね。 素敵な詩をありがとうございました(*´∇`*)
2024/06/14 09:40 退会済み
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