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キミは何も知らない 織江汀  作者: 美濃由乃


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織江汀


私は自分が優れた存在だと自覚している。

小さい頃から何をやっても上手く出来た。

勉強に運動、習い事で始めたピアノ。難しいなんて思ったことはない、少し勉強すれば、少し練習すれば、何でもすぐに出来るようになった。


能力だけじゃなく、見た目も良く生まれたようで、周りの人達からは常にもてはやされてきた。世界は私を中心に回ってると言われても、私は何も疑わない。


高校生になる今まで、何度も告白されてきた。

だけど、誰も私には釣り合わない。平凡な男ばかりだった。


だから、


私は恋なんてしたこともない。


高校生になってもそれは変わらなかった。社会にでれば、もっと沢山の人と知り合える。そうすれば、私に釣り合う男性にも出会えるだろう。早く、もっと広い世界に出ていきたい。


でも、ちょっと考えてみる。

社会に出て、私に釣り合った男性と知り合えたとき、私に交際経験がなければどうだろう?

別に、そつなく付き合える自信はある。どんな相手だろうと、結局は私の方が優れているに違いない。


だけど、一度くらいは練習してみてもいいかもしれない。


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