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Puzzle  作者: a-m
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第30話

「ミー、お前はイガに助けてもらった。そしてチェドにも。それからイガはどうなったと思う?お前達はこう考えた。カールが闇の現を使いイガを異空間に閉じ込めたとな。しかし真実はどうだろう?真実はこうだ。カールはイガを閉じ込めようしたが、イガは危険を察知し、カールから闇の現を奪い、逆にカールに闇の現を向けた。そして、カールが異空間へ閉じ込められたのさ。イガは闇の現を護衛魔法使いのもとへ届けようとした。だが、そんな事をされては俺が困る。だからイガを殺したのさ。そして、イガから闇の現を奪った。いや、返してもらったというべきだろうな。つまり、こういう事さ。お前たちが闇の現を俺から取る事ができても、イガは助けられない。ミー、お前は自分を助けてくれたイガが俺に殺される手伝いをしたって事だ。そうだろう?あの時自分だけ逃げずイガの事を考えていたらイガは俺に殺されなかったかもしれないだろ?」ミーが愕然とし何も言わないのを見ると

「さて、違う質問にも答えなくちゃな。聖なる木を殺したのは、俺にめんどうな事をさせたからだ。だから殺した。だが、思わぬ収穫があった。俺はもともと記憶が少し残された人間だったから、地球の事や家族のことは覚えていたが、聖なる木を殺したことによって、俺の奪われた記憶だけではなく、ソロンの人間の記憶全てが頭の中に流れてきた。ミー、お前の家族のこともわかる。」と言った。ミーはイガを殺したのは自分だと知り、何も感じる事ができなくなっていた。しかし、家族を知っているという事を聞いた瞬間、自分の手の震えを感じた。ドリスはミーの考えがわかった。

「教えてほしいのだろう?教えても俺にはなんの得もない。しかし、そうだなぁ。結果を教えてやろう。お前の家族は生きていない。だが、それは俺の家族もそうだ。ははは、実に、真実とは罪を罰するようになっている・・・。俺が何年もの月日をかけてやってきたことは全て意味のないものだった・・・・」ドリスは最後まで言う事はできなかった。狂ったように泣き出したのである。ドリスはこのまま死んでしまうのではないか、と思うほど激しく泣いた。その泣き声は、孤独の日々を、全て記憶に残る家族と再び会う事を夢見てすごした、1人の人間の声にはならない思いだった。

真実とは、時に嘘である時がある。しかしこの場合は真実は真実のままだった。使者が決して語ることがなかった真実・・・・、それは、魔力のある人間をソロンに連れて行くとき、その人間の家族を全て殺す。というものだった・・・・・。真実には全て別の真実もついてまわるものだ。


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