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Puzzle  作者: a-m
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第29話

その時サンが

「そんな死んだ者のことを悲しんでも仕方ないだろうに。そんなに悲しいのなら、あなたも死ねばいいだろう。」と言った。コペはサンを哀れだと思った。だから何も答えなかった。そんな思いを感じたのかサンは言葉を続けた。

「さぁ、もう本題に入ろう。君たちは僕をどうする気でここに来たんだい?」とイラつかせた様子をみせ尋ねた。その問いにはミーが答えた。

「サン先生の計画を止めにきたのよ。」サンはその言葉に興味をもったらしく、片眉をあげ

「計画?どういう計画だというのだ?」と尋ねた。ミーは強い口調で

「昔と同じ事を繰り返そうとしているんでしょ?闇の現を使って世界を征服させようと・・・。」といった。サンはその話が本当に面白かったらしく、腹をかかえ笑った。

「あはは、面白い。しかし残念だ。ミー、君とは君が入学した時からの知り合いなのになぁ。僕がそんな事に執着しておると思っているのかい?」

「だって、じゃあ何のために地球に来たの?!何で聖なる木殺したのよ?聖なる木から闇の現奪ったあとわざわざ殺したのは、聖なる木が自分の計画には邪魔になるかもしれないって思ったから殺したんでしょ?」

「聖なる木が僕の邪魔になる?やつには、そんな力などない。」と不快感をあらわにし答えた。

「やつの事を聞かなかったのかい?聖なる木は、魔力を持った人間がいなければ何の力も持たない雑魚だ。聞いただろう?使者から。聖なる木が魔力を持った人間の記憶と魔力の一部を喰うと。」ミーとコペはお互い顔を見合わせた。そしてコペは

「わしらが聞いたのは記憶を食べるという事だけじゃ。」と疑うように言った。サンは一瞬疑念するような顔をしたが、ふっと笑いをもらすと、

「という事は使者は聖なる木の本質を知らないという事か。記憶だけではない。魔力も喰う。だから力をつけた。」と言った。ミーとコペはサンが嘘をついているようには思えなかった。しかし、使者が聖なる木を造ったというのに、裏を知らないという事も考えられなかった。コペは

「使者が聖なる木の事について知らない事があるとは考えられん。」と言いサンの言葉を待った。サンはおおげさにため息をつくと、

「これだから、頭のかたいじいさんは困る。聖なる木にだって物事を考える頭がある。使者に知られないよう魔力を喰い自分の力とするぐらい簡単なものだ。知られたら自分の計画の支障になるからな。」とミーをにらみながら言った。ミーは、サンの目の冷たさに鳥肌がたったが、なんとか平静を装い

「どういう事?」とだけ聞いた。

「ミー、世界を征服するとか何とかっていう計画は僕の計画じゃない。聖なる木の計画だ。聖なる木は今まで喰った魔力で自分を人間に変え世界を征服しようとしていた。自分の中にある闇の現の力をも利用しようとしてな。そして、あと少しで、自分を人間に変えることができる程の魔力が手に入ろうとしていた。僕は太陽に触れ妖精の領域に・・・」ミーがサンの話を途中でさえぎり

「太陽に触ったってどういう事?太陽って熱いんじゃないの?」と聞いた。サンは

「そんなことも知らないのかい?ソロンの太陽の話を授業で習っただろう?たしか僕教えたと思うけどね。ソロンの太陽は物体を持たず空気の集合体だと。空気、中でも二酸化炭素が主だが、赤くなる性質がある。と教えただろう?そして、ここからは、僕が歴史家の妖精から聞いて知った事だけれど、太陽は妖精の領域からもみることが出来る。そのため妖精の領域に行こうとするなら太陽に触れさえすれば、中を通り来る事ができる、とね。まぁ、本当に触れたわけではない。心の目で触れたといった方が正しい。わかったかい?」と嫌味をまじらせ話した。そして

「とりあえずあと1回でも話をさえぎるような事したら、コペさんの質問に答えることは2度とないぞ。」と警告しまた話を続けた。

「その歴史家が言った事を実現するには時間がかかった。太陽を一面に見ることができる場所などそうないからね。それにある程度強くならなくては、妖精の領域に行く事ができても、計画を成功させる確率が低かったので今まで待った。そして、初めて妖精の領域に行った時聖なる木は、僕を殺そうとしたのさ。もちろん、そんな事はさせなかった。逆に僕のいう事を聞くようにした。歴史家から話を聞いた時と同じ方法でな。聖なる木は何でも話した。記憶と魔力を食べているというのも、やつから直接聞いた事だ。全てを知った僕は闇の現を奪った。すると、どうだろう、やつはたわいもない。気が狂った。闇の現に魅了されすぎた。だからその時はわざわざ手をくだすまでもないと思った。しかしやつは、俺がソロンに帰ったあと、俺を操りカールに闇の現を渡すように仕向けた。俺は、カールに自分の名前をドリスと名乗り、これは、地球から持ってきた闇の現だ。とわざわざ説明をしてから意識が戻った。すぐカールから取り戻そうとしたが遅かった。カールはすでに、変な男に見せていたのさ。それをミー、お前が聞いていた。闇の現を取り戻すチャンスだと俺はすぐ考えた。お前はカールの浅はかな罠に引っかかった。俺としては馬鹿な生徒を持って嬉しかったよ。サンとしては、残念だったかもしれんがな。」と不気味な笑い声をあげながら、語った。ミーとコペはサンではなくドリスへと変わったのが分かった。背中に冷や汗がしたたり、喉がつまりそうになった。ドリスは背筋が凍る思いをさせる声でまた語り始めた。


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