表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Puzzle  作者: a-m
12/37

第11話

校長室では、ミーとチェドが消えたあと、カールは、必死になってイガからのがれようとしたが、イガは、決して腕を放さずスキをあたえる事はなかった。

チェドはミーを校長室から、連れ出した後、すぐ近くの、部屋に駆け込んだ。ミーは、チェドに手をひかれたまま、何も言わずに、チェドと一緒に部屋に入った。そして、次の瞬間、ミーは、自分の家にいたのだ。

「チェド・・・。何で?!」どうやってここに連れてきたのか、どうやってイガにまで気づかれず自分の横に現れたのか、そして何よりも、何故自分が校長室にいるのが、わかったのか聞きたかったが、何で?としか、聞く事が出来なかった。

「僕が、家で本を読んでいたら、ミーの妖精と、この透明魔法の妖精が、僕の目の前に現れてミーが、校長室にもぐりこんで何か探そうとしてたんだけど、それが罠だったらしく見つかっちゃった。って、凄い剣幕で騒いだんだ。そりゃ、最初ミーは、サナと一緒にいるはずだ、と思ったけれど、今日ミーの様子がおかしかった事を思い出して、急いで学校に戻ったんだよ。」とチェドが説明した。ミーは、妖精たちが、チェドの横にいるのを、見つけた。その中にはチェドのパートナーもいた。

「それで、校長先生が、護衛魔法使いは、フヌケだとか何とか言っていた時には、もうドアの所で透明になって、立ってたんだけれど、これでミーのそばに行って上手く連れ出せても、追いかけられてつかまるに決まってると、思って、1回校長室を離れ、近くの部屋に、入ったんだ。そこが、さっき入った部屋だよ。そこで僕は、いろいろと考えて、創造魔法の妖精を呼び出したんだ。これで、もうわかったろ?」と、今にも泣き出しそうなミーに言った。ミーは、創造魔法の妖精に自分の家の戸に作った、通路の印の跡を見つけ全て理解した。(創造魔法とは、空間と空間をつなぎ、瞬時にして行き来が出来るようにする、瞬間移動の魔法のことである。)そして、チェドに言葉では、言い表せないほどの感謝の気持ちが、わきあがり、泣きたくなってしまったのだ。そしてとうとう、

「ありがとう、本当にありがとう。」と言いながら、涙を流した。そんなミーを見て、チェドは、安心した。ミーが、生きていることを今やっと確認できたような気がしたのだ。

チェドは、不気味な玉を、校長に、突き出された時の、ミーの変化を見て、ミーが、死んでしまう!!と、感じた。その時チェドは、イガの、隣を音を立てないよう、すべるように、歩いているところだった。もしそこで、チェドがあせり、ミーの元へ、走りだしてしまったのなら、今ごろ2人、いや、もしかしたら、イガもあの闇の現という物に、吸い込まれていたかもしれない。しかし、チェドは、決してそんなヘマを、しなかった。隣でイガが、腕を伸ばした事に、気がついたからだ。

チェドは、ミーの頭を、ポンポンと軽くはたくと、ミーに

「さあ。ミー全部説明してもらうよ。」と、優しく言った。ミーは、昨日校長室で、聞いてしまった事や、今日ベルが言った事、そして今日校長室で起こった事を全て隠さずチェドに、話した。チェドは、ミーが話している間、何も言わず黙って聞いていた。そして、ミーが、話終わると、しばらく暗い顔をして、今聞いた話を、理解しようとしていた。そして、数分たったころ、やっと口を開くと、しっかりとした声で、ミーに尋ねた。

「僕にも、闇の現とは、何なのか、ベルの言っている話の意味だとかは、わからない。でもそういう事じゃなくて、ミーのことで、1つ聞きたい事があるんだ。何で、昨日校長先生と、黄土色のマントを着た男との話を、聞いただけで、校長先生が、地球から、物を持ち込んだ事に関わってると思ったの?もしかしたら、ドリスっていう魔法使いにもらっただけっていうふうにも、考えられただろ?」と、もっともな、質問をした。この事を、ミーには、ちゃんと説明する事は、出来なかった。ミーにも、よくわからなかったのだ。

「実を言うと、私にもよくわからないの。チェドの言う通り、もらっただけとも、その時には、考えられたわ。でも、私にはその時、何故か、そうとは、考えることが、出来なかった。あとで、もしかしたら、校長先生は、関わっていないかもしれない、とも少しは思ったの。でも本当に少しだけ。」と、困ったように言った。チェドは、その気持ちを、完全に、理解することは、出来なかったが、なんとなくわかるような気はした。

「でも、まぁ、ミーの直感は、多分当たってたんだよ。生徒を闇の現の、実験台にしようとするぐらいだからね。多分、闇の現を使って何か悪事を働こうと、したんだろう。でももう、今ごろイガに捕まっているだろうし、校長先生の計画を、心配する必要は、なくなったんだ。」と言った。それからミーとチェドは、これからのことについて話し合った。

「ドリスという魔法使いは、伝説の世界に、禁断の魔法をつかって行ったって校長は、言っていたけれど、そんな事が出来そうな禁断の魔法なんてあった?」

「本当は、禁断の魔法じゃないかもしれないよ。創造の魔法だってつかえるんじゃない?」と、チェドが、答えると、創造の魔法の妖精が、

「無理よ。創造の魔法は、その魔法使いが行った事のある地じゃないと、空間を、つなぐ事は、できないの。」と、言った。2人は、妖精たちが、いる事を、忘れていたので、いきなり声がして驚いた。そんな2人の様子には、気づかなかった妖精たちは、4人して、順番に、自分の意見を述べ始めた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ