第10話
「この玉は、ただ飾るだけ代物ではない。闇の現というとても、すばらしい物なのだ。お前が、もしこんな馬鹿な真似をしなかったら、最も魔力の弱いクラスの者を、実験台にしようと思ったが、しかたあるまい。自業自得というものだ。」といい、笑うと、ミーに、その黒い玉を近づけた。すると、その玉は、紫のまがまがしい光を放ちミーを、覆い隠そうとしたのだった。ミーは、何故だか、わからなかったが、自分は、死ぬんだ。と、いう漠然な思いが、全身に駆け巡った。しかし、恐怖はなく、不思議と心地よい感覚に、陥ったのだった。そしてミーの目がうつろになり、体が、隙透き通ってきた。このまま誰も何も言わず、時間が過ぎたのなら、ミーは、確実にこの世から消え、もう2度とチェドに会う事もなかっただろう。しかしある者が、ミーを助けたのだった。なんと、それは、イガだった。
「やめろ。」と校長の腕をつかみ止めた。校長は、戸惑いながらもイガをにらみ、
「何をするんだ。放せ!」と、言った。イガは、
「校長、これは、どういう事なのか説明いただきたい。私は、校長室に盗みに入った者が、いる、助けてくれ。と校長が、おっしゃったので、解除魔法をかけ盗人の姿をあらわにし、逃げ出さないようにした。しかし今までの、話を聞いてると、私には、校長が、違法をなさっておられるように、思えてならない。生徒に限らず生きている者を、実験台にする事や、どう考えてもソロンに、あったとは、思えない玉を、持っていらっしゃる。それだけでも、2つも法を、犯している事になる。さぁ、どういう事なのか、説明して頂こう。」と今までに、聞いた事が、ないような声色で、校長に、詰め寄った。ミーは、イガも校長の仲間だと、思っていたのでこのイガの、言葉には、とても驚いた。校長も、イガの言葉に、驚き、説明しようとしたのか、口を開きかけた時、ミーの横に、いきなりチェドが、現れた。そして、カールやイガそして、ミーが、口をひらくまでに、チェドは一瞬にして、ミーを校長室から、連れ出した。その手際の鮮やかさには、イガも感嘆の声をもらしたほどだった。




