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01 約束のハグ

たまに投稿します。

登場人物の年齢層がバラバラな感じのラブコメを書いていきたいです。

 ぼくの名前はあまねつばさ

 7歳の小学二年生だ。


 だけど、そんなぼくにイタズラをしてくる女の子がいる。

 名前は絵馬えまかえで

 ぼくはエマと呼んでいる。

 そしてエマはいつも、ぼくのほっぺにチューしてくる。


 今日もぼくが公園の砂場で遊んでいると、エマがほっぺにキスをしてきた。


「ふへへ、あまねくん油断しすぎ!」

「だ、だって……エマっていっつもいきなりなんだもん」


 ちなみにエマはぼくのことをあまねと呼ぶ。

 苗字だけど名前っぽいからかな。

 そしてエマがぼくを苗字で呼ぶから、ぼくもエマを苗字で呼んでいる。

 ぼくたちはそんな、不思議な関係だ。


「エマ! そろそろ帰ろーよ!」

「えー? まだ4時半じゃん」

「だ、だって……」

「はいはい。じゃあさ、あまねくんのおうちに遊びに行ってもいいかな?」

「うん、いいよ!」

「じゃあ行こっか!」


 こうしてぼくはエマを連れて家に帰る。

 エマは近所に住んでいるので、よくぼくの家に遊びにくるからママ同士も知り合いだ。


「あー! またやられた!」

「あまねくんはカウンターに弱すぎ!」

「ご、ごめん……」

「べつに悪くないけどね。なんだって攻めなきゃ勝てないから」

「そうだね。あはは」

「ふふっ……不意打ち」


 エマが再びぼくのほっぺにチューをする。


「あ! やられた!」

「さっきも言ったけど、あまねくん油断しすぎ!」


 よーし! こうなったらぼくだってチューしてやるぞ!

 カウンターってやつだ!


「え、エマ」

「ん? どうしたの? あまねく……」


 チュッ……とエマにキスをした。

 だけど、初めてぼくの方からしたからか、距離感が掴めずに唇に少し触れてしまう。


「あっ! ごめん!!」 

「も、もう! あまねくんったら!」


 エマは赤くなって茶化してるけれど、かなり照れているように見えた。


「……ごめん」

「…………もういいよ。べつに気にしてないから」

「そっか」

「あ、もう6時だ。じゃあ帰るね」

「うん。また明日」

「うん。また明日ね」



 ──そしてつぎの日、ぼくはエマと会う。


「おはよう、エマ」

「う、うん。おはよー」


 なんだか元気のないエマが心配で声をかけようとすると、クラスメイトの男子に話しかけられる。


「よっ、翼! あのアニメ観たか?」

「あーごめん、そのときゲームしてたかも。でも、こないだ出たゲームの方はかなり進んだよ!」

「おれは一面で止まってるんだよなー。こんどアドバイスしてくれよ」

「うん!」


 …………あれ? なんか大事なことを忘れてるような……

 まあいっか!


 

 ────こうして放課後になる。

 教室に残ってるのは、いつのまにかぼくとエマだけになっていた。


「エ……」

「あまねくん、ごめん。今日用事あるから……」

「そ、そっか。じゃあまた今度誘うよ」


 それから、エマと遊ぶ機会はめっきり減っていった。

 たぶんエマは、ぼくのことが嫌いになっちゃったのかも。

 いっしょにいても気まずいし、気弱だし、調子に乗りやすいし……


 ぼくはエマが好きだ。

 初めて会ったときにほっぺにキスされて以来、ずっと意識してる。

 でも、エマにとってのぼくはその程度だったってことなのかな。


 そう考えると涙が溢れてくる。

 ぼくも変わらなくちゃ……!

 エマにふさわしくなるために!


 ある日ぼくは手紙でエマを呼び出した。

 『いつもの公園で待ってる』って書いて。

 なんだかラブレターみたいで、ちょっぴり恥ずかしかった。


 そして30分くらいしてからだろうか。

 エマがやってくる。


「やあ、ひさしぶり……でもないか。毎日あいさつしてるもんね」

「うん。でも、ふたりっきりはひさしぶりだね」

「あー、うん」


 なんとなくぎこちない会話だけど、ぼくは続けた。


「こないだから、ほっぺにチューしなくなったよね」

「うん……」

「…………ぼくのこと、嫌いになったんだよね……」

「ち、ちがうよ! あまねくんのことは初めて会ったときから……!」

「え?」

「ううん、なんでもない。……とにかく、うちがあまねくんを嫌いになるなんてことはないから。地球が何万回まわっても!」

「そっか。よかった!」


 とりあえず、ぼくのことが嫌いになったわけではなさそうだ。


「でも、だったらどうしてチューしてくれなくなったの?」

「そ、それは……恥ずかしくなったの!」

「え?」

「あまねくんがチューし返してきてから、すっごい恥ずかしいことだってわかって……だから!」

「あ、そういうことね……」


 というか、今さらすぎじゃないか?

 まあ、べつにいいんだけどね。


「エマって変わってるね」

「わ、悪い?」

「いや、エマらしくていいと思う!」

「……そっか」

「じゃあ遊ぼう!」

「うん! ……あ、ちょっといい?」

「え? なに?」

「よいしょ」

「え?」


 エマが後ろから抱きしめてきた。

 慣れていないのですこし恥ずかしい。


「エマ?」

「あまねくん。いまからすることは、みんなにはナイショね」

「え?」


 エマはぼくのカラダを掴んでクルッと回転させた。


「わっ……」


 そして、唇にキスをしてきた。


「わっ……!?」

「ふへへ、こないだのお返し!」

「えっ……!?」


 ぼくは動揺しすぎて、心臓の音が聞こえるほどドキドキしてた。


「エマ……あのさ、ちょっといいかな?」

「ん? ど、どうかした?」


 もう色々と我慢できなかった。

 なのでぼくは、エマを抱きしめ告白する。


「エマっ……!」

「わっ!? あまねくん……?」

「ずっとずっと好き! だ、だからっ……大人になったら結婚しよう!」

「………………うん、いいよ。つばさくん(・・・・・)

「えっ?」

「だって結婚したら、苗字が同じになるんだよ?」

「あ、そうなんだ。じゃあ、絶対だからね! えーと、かえで?」

「うん!」


 こうして、ぼくたちは結婚する約束をした。


「でも、恥ずかしいから大人になるまでは今までどおりでいいかな?」

「もー、しょうがないなぁ」

「ごめん……」



 そう言いつつも、このときはエマも緊張していたようだ。

 そんな話を彼女から聞くのは、15年くらい経ってからのことだ。

プロフィール



周翼あまねつばさ  男  7歳(2月生まれ)

エマ(楓)が好き。

内気で恥ずかしがり屋

一人称は「ぼく」


絵馬えまかえで  女  8歳(8月生まれ)

あまねくん(翼)が好き。

イタズラ好きでいつも翼のほっぺにキスをする。

一人称は「うち」

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