物理の世界4
答え:多分GW明けぐらいに判る(数話先の意)
「ん?……ッ!?化け物改め月蛙の襲撃現場目視、殲滅行動を開始!」
その化け物の姿は"灰色がかった白い油ぎった肌はまるで目のないヒキガエルのようで、その皮膚は伸縮自在に形を変える。鼻にあたるであろう部分にはピンク色の短い触手が生えている。"と一つの神話を作り上げた文豪は描写した。
ムーンビースト、夢の世界にある月に住まう神話生物。
その裏に居るのはだいたい■■■■■■■■■、なにせ奴の信奉者なのだから。
じゃなかったら魔力の存在しないこの世界でアレらを正常に生かし、兵として扱う事が出来る邪神の類いなんぞ更に手に負えぬ存在だから希望的観測であろうと、奴であることを願うのみだ。
『Te maledictum sit. Mori exponere.』
「ラテン語……もはや月棲獣確定だな」
『Scisne de nobis? 』
「知っているとも。この先の都市を襲撃するのなら殲滅する」
『Tum id facere debes. Dei iussu hic adsum. 』
「ああ、そうかい!」
神の命だと言いつつ、楽しんでいる奴らだ。多少間引いた所で問題は起きないだろう。
もうそろそろ学術都市へ到着するだろうと歩みを進めていたらコレよ。
ヤンキー殺法で攻めつつヤンキーとしての経験値をシノビで稼ぎ、レベリングをおこな……えてるな!よし!
逸話があれば通じぬはずの攻撃も通じる。ソレがほぼ無敵の存在に対する対処法と言えるだろう。
トロイア戦争で不死身のアキレウスが唯一の弱点たるアキレス腱を射ぬかれて死したように、殺すまでは行かずとも退けた逸話のある力を行使する。
〔ヤンキー&シュブ=ニグラス〕、ヤンキーが異世界に召喚されてヤンキーをぶちのめしつつ、ヤンキーのケツモチやっている邪神をぶん殴るTRPGシステム。
この身に逸話が存在せずとも、システムが逸話を有する存在なのだから。
閑話休題
これであらかた殲滅完了だな?情報伝達の為に何体か逃げ切られたか。
さて、あとは学術都市へ行きアレコレ情報を提供して貰いた……殺気!
「そこの怪しい人間!止まりなさい!」
「ん?ああ。そのバッジ、遊撃部隊の方?」
「ッ!?何故それを!」
「この人からの紹介で救援に来た者だ」
「あ、隊長のお知り合いですか?所属都市と部隊名をお願いします」
「どちらもない」
「申し訳ありませんが、拘束させていただきます」
あ、投獄ですか?ま、まじかぁ……約一名この状況で眼をキラキラさせて脱獄を考えそうな奴の顔がよぎるな。
紹介状代わりのバッジが意味を為さなかった件について。




