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物理の世界3

「"双影"は……なくていいか。的が増えるだけだし」


 例外的な使い方をしているだけでこの忍法の本質は実体を伴った影分身の術だからね。

 そして物理世界に戻ってきたはいいが……マッピングはどうするか?上空から空撮してそれをもとに簡易的な地図を作成した方がよさそうだな。

 というのも、地図は街に行けば精巧なものが提供してもらえるとアトランティスの老軍人なマナシ殿から聞かされている。街に行けるだけの地図があればあとはどうとでもなるだろう……という希望的観測の元行動せざるを得ない状況ともいえるがな。

 とりあえず、上空に移動しますか。


 閑話休題(デカい塔発見)


 移動しながら聞き出した物理世界が現在の状況に至る歴史の内容を振り返ると、ソーラーパンクをメインに大規模な開発をしていたが、ある時から化け物と思えるような謎の生命体による都市部への襲撃が多発するようになった。そして、散り散りになっていた人々は住んでいた場所を捨てて、大都市に集合して身を守る様になった。

 ゲート付近の惨状もソーラーパンクを放置した結果生まれたポストアポカリプスだったという内容が正解だったわけだ。分かるか戯け!

 話を戻して、現在まで残っている都市は工業都市、学術都市、食料都市、海上都市の四つだそうだ。

 工業都市が防衛戦力を始めとしたインフラを作製し、学術都市が技術研究と後進の育成を行い、食料都市が海産物を除く食料生産を担い、海上都市は海産物関係を補う役割分担なんだとか。

 ゲートがあった場所から一番近い都市は学術都市、物理世界の最先端技術が集う場所らしい。マナシ殿は学術都市の防衛の為の遊撃隊で隊長をしていると聞かされて、身分証明のバッジまで預けて貰えたのだが……大丈夫なのかコレ?

 空耳なのか指輪から汝が成そうと思った事を貫けと聞こえた気がするが……気弱になっていたらこの状況の偵察としては失格だな。


 化け物についても思い出しておくと、未だに殲滅できておらず、不定期的に都市への襲撃を仕掛けてくる為油断できないのだとか。

 でも、話を聞いた限りだと一つだけ、たった一つだけ思い当たる存在が居る。だとすると、地上に神は降臨できる事の証明にな……らないな。一応ギリギリならないかもしれない。神に並びうる存在というだけで神とはイコールで繋がらない存在だし、ありえるのか?

 そうなると、アバターロストでアカウント凍結の可能性を視野に入れた方がいいな。現段階の強さで理の外側に生きる存在相手に勝てると思うほど驕ってなどいないからな。

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