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電卓とプチ検証

「……ナァニコレェ?」

「見ての通りいわゆる電卓ですよ」

「うん、なんとなくわかる。だけど、え、マジで?」

「PC作る前段階だからね。今まで今までフランセットさんに機体の細かい制御機構は任せていたから、その分のリソースを他の出力に回せたらもっと強くなれると思って、設計図だけ置いといたらラボの人達が完成させてた……」


 EHO内で昼寝して休息をとって、目覚めたら目の前にすごく見覚えのある精密機械の一つ、パーソナルコンピューターの祖とも言える電卓さんのお姿をしたナニカを見せつけてくるアイリスが目にはいった。

 本当に作れたの?電気回路って魔力の影響で一部歪みが生じて純粋な物理機械は製作不可能、ましてや人間の顔と同じくらいのサイズで作れるなんて……マジ?


「一応言っておくけど、私が何もかもをリアルの品を再現してる訳じゃないからね?」

「もしかして魔道具か?」

「分類的にはね。そこを脱する事が難しいんだよね」

「魔力の影響の無い世界に行きたい……」

「そうか。見つかるといいな。ところで、フランセットって誰だ?」

「あの竜玉のドラゴン。グレイだけはフランという愛称で呼ぶことを許されていたよ。まあ、本名じゃなくて人と交流をする為に用意した名前らしいけど」


 真名が魂に絡み、知られるとアレコレ悪用できるから……って感じか?よくある設定だが、コレって悪魔系が多くてドラゴンで聞いた事は……いや、モンスター枠で考えるなら使役条件として逆らえない様に聞き出すという手法が古典創作の中にあったな。

 我も何か使役してみたいとは思うが……アレを試しては無かったな。


「アイリス、猫と犬とカラスからどれがいい?」

「え、何その選択肢……猫で」

「ん~んぇ?あ?」

「どったの?」

「忍法が発動しない……え、まさか統率力不足!?」

「あ~こうとは考えられない?忍獣出そうとしたんだよね?まだ実装されていないし、用意が出来ていないから使えないって」


 その可能性はあるな。正直ここまで〔シノビノカミ〕のルールを不具合なく再現出来ている辺りに使役獣の類いや変化先の姿やステータスも用意されていると思っていた。

 だが、我キャラメイク時に我の知っているTRPGシステムを100種女神様に語った。

 だからそれ相応にキャラシ作成は100種類あるシステムの中から選択していく必要があった。

 記憶を読み込んだり、口頭で説明したりした内容をスキルとして組み上げて貰っておきながら、更にテイマーとしての才を求めるのは愚者の行為かもしれないな。

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