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教育指導【石油王】

「陣中見舞いだ!総員作業中断して、この方に石油の知識を叩き込め。叩き込めただけ作業が簡略化されると思えよ!」

「よろしくお願いします先生方」


 所作が綺麗なお辞儀をしている人物、知識を授けてその恩恵を受けようとしている相手こそ【石油王】その人だ。

 本人が指導を希望して、遠く離れた土地に単身移住する事となっても構わない状態だったので連れてきた。

 なんでも一族経営の商会に勤めているが、売れもしない商品を中心に取り扱う所謂窓際部署に該当する店を任されていたのだとか。

 自分自身も閑職に追いやられていて退職するのを待たれていた立場なのだと薄々思っていたそうだ。

 もしかするともしかするのか?と思い、我が代表を務める商会に転職しないかと引き抜きの勧誘をしてみた。あっさりと釣れてしまって怖いぐらいだ。


 閑話休題(契約は髭に投げる)


 教師役の連中も選りすぐりのエリート様だと報告書に書かれていた。この報告書を書いた人事担当はリテイクを命じられていたがな。

 正直【科学者】や【化学者】の職業が存在するとしたら迷わず就職しているであろう連中だからな。聞いた話によると大学で理系を専攻していて息抜きに修羅場を楽しんでいる……とかなんとか。バカなの?とは思うが。


「魔力が切れたらコレらを飲むといい。魔力回復のポーションだ」

「燃焼実験とエンジンの稼働も模型を用意して実演した方がいいんじゃないか?」

「いや、このまま生産の手を止めていたらアイリスさんに怒られないか?」

「アイリスは我がスポンサー権限でどうとでも転がせるから気にせず学習用資料作成作業を継続しろ」

「会長助かります。というか、どうやって【石油王】なんて職を持っている人を拾って来たんですか?」

「運としか言えないな」


 本当に運としか言えない……それにしても我ここに残る理由ないよな?

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