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『超越者』取材交渉『騎士王』後編

「その様子だとなんだ?自覚無かったのか?『ジャパニーズマフィアの裏ボス』ってのが付いてるぞ」

「…………思いっきり心当たりありますね。休人達の間でそのように演じる事を楽しみとしている者達が居るといいましたが、弱小勢力の場合は一度私がトップを務める組織の傘下に入ってあれこれ学ぶようなのでその影響かと」


 設立当初の構成員がグレー過ぎた。せっかくの機会という事でグレーのまま突っ走れる部分は突っ走ってよしとした自分のツケだな。

 極みの道じゃなくてジャパニーズなマフィア扱いされてるのは何故だろうか?形式的にはごっこ遊びに近いから正規の表記ではないのかもな。


「あ~踏み込んで聞いてくが、犯罪行為は?」

「義賊的行為ならある程度目を瞑ります。ですがそうでないならそれ相応に罰を与えますよ」

「君の指す義賊的行為とは?」

「例えとして、国が軍事行動による侵略を行う際、敵対国の民を鏖殺して物資の略奪を行う場合を語りましょう。まずは殺されるはずだった人々を守り、戦火の及ばぬ地へ逃がすなりしましょう。次にその侵略の責任者など、上の者から順に失踪する事になるかもしれませんね」

「それが可能だと?」

「『超越者』やそれに匹敵する実力者が居ない場合はおそらく可能ですよ」


 主に、我やアールグレイが。機体が持つかは別としてあのドラゴンの力なら成せると思えるからな。

 あ、例え話が極端すぎたか。コレ、普通に国家転覆やれますと言っているようなものだからな。


「あ~実例として耳に入っているのは不正をしているのは明らかなのに証拠が無い故に裁けぬ貴族の屋敷より不正の証拠を盗んだって事ぐらいです」

「実行犯の御咎めはあったか?」

「密偵として仕えないかと言われたそうです。この件に関してはこれ以上知りませんよ」


 正直後釜となった貴族からこの話を聞かされたと報告を聞かされた我はどうしたらよかったのだろうな。 


「よし、充分だな。確認だが問題を起こしたいわけではないのだな?」

「はい。平和に終わるならそれに越したことはないです」

「そうか。陛下への手土産等があれば今ここで渡してもらえるか?」

「こちらのカタログです」

「カタログ?この本に書かれている品目全てではないのか?」

「欲しい物を分からぬ故に自ら選んでもらおうかと。そちらのカタログでしたら三つまで無償でお持ちいたします。それ以上は商品を購入していただきますよ」

「そのように注意書きがされているな」

「ええ、一応そのカタログを発行している商会のお飾りとは言えトップなので購入を勧められそうなのであれば勧めますよ」


 決算書類とか一切回ってこないけど、一応たまには仕事しないととは思う。

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