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伝説の闘技大会7

「2回戦始まるけど、相手は……デカい亀?」

「釣りキチ三郎、海上方面のエリア開放戦において名を上げている釣りバカの一人です。私も戦闘時の足場として乗せていただいたことがあります」

「聞くがクロエ、どっちが勝つと思う?」

「アールグレイで確定ですね。釣りキチ三郎は釣り竿を始めとした漁で使用する道具を戦闘でも使用します。ですが、鋼鉄の機械にソレらが通用するとは思えません。ですのでアールグレイが勝ちます」


 なるほどねぇ。推測でしかないが、銛が単発火力としては最上位にくるだろうし、その一撃を無傷でやり過ごせるならどうとでも捌けるな。

 銛か。改造すればパイルバンカー並みの威力が出るだろうし、そんな代物を常用するエリアがこの先出るだろうな。


 あ、このポテトサラダはいいな。胡椒のアクセントがしっかりしている。しかし、香辛料の類は高級品に並んでいたと思うのだが……どこかで物価が変わったのか?

 コロッケはシンプルに塩で味付けか。いや、他の揚げ物も塩のみになっている。

 この様子だとソースの開発は進んでいないようだな。試作品でも人に出せる味であれば小瓶に入れるなりして持ってきておくだろうし、塩なんぞ振ってないはずだからな。


「……アイリス、我のは後回しにしていいが、ソレ以外を後回しにするなよ?」

「な、なんの話かな~?」

「アイリスさんって誤魔化しが下手すぎませんか?」

「アイリスさんは欲望に正直すぎて不意を突かれると顔に現れるんですよ。この表情変化と周囲の環境について覚えておくと今後仕事を頼む際に交渉が有利に進められるので覚えておいてください」

「キョウカちゃんもだけどクロエちゃんひどーい!」

「妥当だろ。クロエの場合は大抵誰かがバカやってその後始末に奔走させられているからな。そのバカやる奴らは雑に扱っても文句言えないと思うぞ」


 無論、信頼関係が前提となっているがな。

 クロエのTRPGにおけるキャラロストは今のところ他の奴の巻き添えのみだ。

 死が最初から決まっていたシナリオを除くとしても、生還能力が高すぎる。

 ネタ構成をやらせても出来ることを着実にこなして、いつの間にかネタ構成じゃなくなってるからな。


閑話休題(死への嗅覚鋭すぎ)


「グレイの奴防戦一方だな」

「何を考えているの?アレでスパーンと斬っちゃえばいいのに」

「……糸と針で関節部の可動域を制限している為、反撃が魔法だよりになっているようですね」

「は?どういうこと?関節部が弱くなりやすいからソレを補えるように装甲は組んであるのよ?」

「移動時に生じる僅かな隙間に針を差込み、そこを起点に糸を巻き付け動きを封じているようです。引っかかるポイントがあればそこに針を掛け、糸を操るなどファンタジー世界の漁師なら出来るだろ?の理念で修得したと以前語ってました」


 機動力の無い大亀と機動力を奪われた巨人か。

 だが、どちらか(ドラゴンかグレイ)がこの事に気が付いたら糸は切られ状況は変わるだろうな。

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