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伝説の闘技大会6

「デリバリーお待たせしました」

「プレス攻撃で〆か。デリバリーはその辺の机に頼む」

「確かにあの質量は立派な武器になりますね」


 キョウカの指摘通り、金属の塊であるアールグレイの機体は自由落下による衝突だけでもかなりの威力となる。

 で、それを全身を使い逃げ場を無くてして潰す様に動く。シンプルながら抗いようのあまりない攻撃だな。

 唯一の欠点はアイリスの機嫌が悪くなる一方でしかない事ぐらいだ。

 グレイの奴であればアイリスの機嫌を治すのは一手で終わるが、気がついてるのかねぇ?


「会長の分なのですが、揚げ物とジャガイモを中心にこちらで選ばせていただきましたが、本当によろしかったので?」

「かまわん。クロエの許可が降りるならここでの観戦は好きにしてくれ」

「だそうですが、いかがいたしましょうか?」

「ナーヴァさん、この後商談があると言っていませんでしたか?」

「やはり覚えてらっしゃるのですね」

「ならさっさと行ってこい。てか、お前以外にも宅配ぐらいできる奴いるだろ」

「私以外ともなりますとここに居るメンバーを除き全員選手として出場予定がありますので邪魔するのは野暮ですよ」


 そこまで好戦的な奴が多かったのか?いや、単純に迷子になるや別の仕事をやっているから断るって奴が含まれてるな。

 暇人の顔は幾つか思い浮かんだが、アイツらは来る日が来るまで鍛練を積み続けると言って基礎的な修行をずっとやってるからな。

 我も時々混ざって瞑想してるから知ってる。


「あの、猫さん。お金って払わなくてもいいのですか?」

「この髭がトレードマークの奴は我の口座を握ってるから必要な代金は勝手に持ってくから心配いらん。それに、クロエなら幹部としての待遇で有償サービスを無料で利用してるぞ」

「私の受け取っていない役職手当がそういったサービスに回ってるだけかと」


 役職手当……え?そんなのあったのか?いや、我が金回りに無頓着過ぎるだけだなコレは。

 ……そう言えば口座の金は全部賭けに使ってたな。手持ちのカジノで増やしてきた奴で支払いを……あ、いらない?支払いは商品を用意しろと……この根っからの商売人め。

 まあ、髭なら既に商談へ出掛けてしまったがな。


「好きに食えよ。アイリス以外はな」

「なんでよ?なんで私だけ仲間外れなの?」

「お前に貢ぐ趣味はない。ケーキワンホールで納得してろ」

「はーい」

「あ、ポップコーンは大量にあるので私の分を分けてあげます!」


 カガリは優しいな……ん?ホットドッグが置いてあるな。コレもしや観戦のお供の定番という理由で人数分置いていったのか?

 粋な計らいだな。

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