伝説の闘技大会2
「ほーん?」
新メンバーの自己申告プロフィール……こんど既存のメンバーにも書かせてみるか。面白い物が見れそうだしな。
名はキョウカとカガリ……クロエと同じくカタカナにしただけか?
現在の構成及び理想として、キョウカがダメージ前提の狂戦士、カガリがシーフ系魔法剣士になりたいと……重要な情報だねぇ……
「我が主、騎乗戦闘部門の予選が始まるようです」
「録画可能か?」
「撮影用のカメラがありません」
「じゃ、コレ使え」
「え……なぜスマホが此処に?」
「召喚術試してたら召喚できてしまった奴だ。中身は初期化されてたから何処かで入手できる奴だと思うぞ」
「あの、私達は何をすればいいのですか?」
「アールグレイって奴が出る試合をクロエの代わりに撮影をしておけ。クロエにはちょっと野暮用を頼みたくてな」
衣装に関しては〔コスプレ組〕にクロエのセンスで発注を任せるとして、武器はアイリスに造らせるか。多分喜んでやるだろうし。
アールグレイは乗り物が武器そのもの、キバーラルは変身出来ないなら格闘オンリーでやってやらぁの機械仕掛けの武器を使わない奴らだからな。
「クロエ、〔コスプレ組〕に二人の服発注してこい。予算に糸目はつけん」
「かしこまりました」
「あの猫さん、〔コスプレ組〕ってなんですか?」
「クランという枠組みは分かるな?クラン同士で横や縦の繋がりがあるクラン連合を組んでいるのだが、うちのクランの下部組織といえる衣装専門店だ。腕は保証する」
「そこまでしてもらうわけには……」
「クロエとパーティーを組んでお使いに行って貰うことがあるかもしれん。その時にクロエに付いていけるようにする為の措置だ。不安になるならこれからの行動で返せ」
我が知りうる最上位の職人達への依頼だからな。期待を込めた投資ともいう。
「てか、他の奴が馬やら鳥やらの生物に騎乗してる中、何故ハ◯クバスターに乗ってるんだよ……リアクターの代用品があの竜玉か?」
「一人世界観間違えてますよね?」
「あの鎧の人を撮影し続ける仕事……えぇ?」
「マスター、クロエから呼び出されたけどなんか用?」
「二人とも、コイツがあのバカスーツの製作者だ。そして、お前には二人の武器を造って貰うぞ」
我もアイデア自体はあった。だが、ピーキー過ぎて誰も使いたがらないだろうなと思っていた。
だが、この二人なら多分使う。好みに合っているとアンケート結果が示している。
ついでにクロエ用の武器も造らせるか。三人で一つのグループとして活躍してくれる日が楽しみだな。
実は現時点で苗字込みのリアルネーム決まってるの中学生トリオだけだったりします
那谷黒依
恐神響華
百鬼燎莉




