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遊戯世界復興 4

 遊戯世界 星の心臓部


「まず、リソース問題を解決するぞ」

『コレでどうやって解決に繋がるんですか?』

「電力と摩擦熱をこのランナーで走る事で生成する」

『ふむふむ』

「そして生成したエネルギーをアルアジフに取り込ませる」

『ほうほう』

「仕上げとしてアルアジフにアンタが使えるエネルギーに変換させ、送りこむ」

『なるほろ?』


 ……分かってなさそうだな?これまで同時に使用可能なキャラシは二枚までという制約が今ではなくなったからな。同じシステムのキャラシは相変わらず同時に使えないが、それは贅沢というものだな。

 掛け算で速度を加速させて走るだけならば問題ない。むしろ光よりも速く動くことになるので肉体の制御が追いつくかどうか、ランニングホイールの耐久性が持つかどうか、懸念事項が別の方向を向いているからな。


「……耐久は問題なさそうだな。リソースが貯まり次第同じものを隣に頼む」

『いままでじゃ考えられない速度で補充されています。ですが現在のペースだと追加するまでにかなりの時間を要することになります』

「"双影"、ちょっと分身置いていくわ。作成可能な技師に量産させてくる」

『え?あ、はい。いってらっしゃい』


  ◆   □   ◆   □   ◆


 冒険世界 猫紫苑商会の一室


「アイリス」

「うひゃ……え、なに突然背後に立ってさ。びっくりさせないでよ」

「この設計図の機材、大至急作成してくれ」

「え?まあ作れそうならいいけど……コレ、発電したエネルギーは何処に使うの?」

「極秘のクエストを攻略している最中だ」

「……終わったら教えてね?とても気になるから」

「あいよ」


 さて、アイツの脱獄が完了したらしい。共通認識のアレに近い権能を得ているのであれば我の負担が減るだろうからな。一時的に作業を中断させてでもやる価値はあるはずだ。

次回:現在決定している猫流の手札でもトップクラスにヤバい札の登場(作者の胃痛を代償として)

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