バトルロイヤル、その後
魔剣の迷宮[猫の遊び場] 守護者の間
「……DP不足。カモンモモ」
「No.13様、私めはなぜこの度この迷宮に呼び出されたのでしょうか?」
「モモ、暇な時はここに滞在していてくれ。余剰エネルギーをその剣に垂れ流すだけで構わん」
「私めは別段問題ないのですが……今なされている作業はいったい?」
「ドールを作成する為の素材調達だ。この迷宮に出現するエネミーのジャンルは現状アンデッド系だけだ。そのアンデッドの召喚を自主的に行い、パーツを拝借し、ドールとして組み立て直す。そうする事で己の軍勢を増やしているんだ」
実験場すらまだ階層追加による用意が出来ていないのにさらに階層を増やしておこうなどとは……我ながらアホの所業だな。
DPの増加効率は迷宮への侵入者の格によって変動する。嘆きの三聖母でかなり高めなんだ。ガチの神格を侵入者として配置しておけば階層追加もそう遠くないうちに可能となるだろうな。
「No.13様、私めもお手伝い致しましょうか?」
「……ちょっと聞くが、暇なのか?」
「ええ、私は私よりもNo.が上の個体にお仕えしておりますが……No.13様以外私めを駒として使おうとはしないのですよ。ある種のプライドかと思われます」
「……DP直接注げるならその剣に注いでくれ。無理はするなよ。一応DPを吸収し、貯え、本体へ送る用に創ってある」
「エネルギー生成装置扱いですか」
「悪かったな。そろそろ予定の時間になるので外出してくる」
「いってらっしゃいませ」
思ったよりイベントポイント稼げたからな。直感に従い行動するまでよ。第六感は理論化できない経験測からくる感覚故に邪険に出来ない。
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物理世界 ゲート前
「……前々から思っていたんだ。ここでなら我が神の望みを果たせるのではないかと」
賽祈箱、今回のイベントで入手したポイントの全てを捧げる。アズルが直接成功するように願ってくれた。運命操作系能力は万全の状態で成功へと導かんと働き始めている。
コレで失敗するとしたら我の運がよっぽど死んでいる証明か、アズルによるまだ早いの意だろうな。
「同志見ているのだろう?何が出るかは分からない。鍵となる存在も未だ眠りについたままではっきりとした情報はつかめていない」
賽祈箱開封儀を執り行う。
「黒、シークレット……おそらく、コレが鍵だな」




